乏精子症患者の男性は食事から抗酸化物質の摂取が少ない

男性不妊原因

2009年01月16日

Fertility and Sterility

不妊治療クリニックに通院する造精障害のある男性患者は、正常な男性に比べて、食事から抗酸化物質の摂取が少ないことが、スペインで実施された試験で明らかになりました。

不妊治療クリニックに通院するカップル61組のうち、精液の質が低い男性30人と正常な男性31人を対象に、食物摂取頻度調査法によるアンケートを実施したところ、精液の質が低い男性は正常な男性に比べて、食事から抗酸化物質の摂取量が少ないことが分かりました。

コメント

抗酸化物質は、抗酸化ビタミンやミネラル、その他の植物性物質などで、主に野菜や果物に豊富に含まれていますので、野菜や果物の摂取が少ないと、抗酸化物質の摂取が少なくなります。

抗酸化作用にある酵素は体内で産生されていますが、年齢とともに、抗酸化酵素の産生量は減少し、活性酸素の発生が多い場合、どうしても野菜や果物に含まれる抗酸化物質を摂取することが大切です。

喫煙や深酒、ストレス等、活性酸素を発生させる生活習慣を改め、野菜や果物が豊富なバランスのよい食生活を心がけることが、男性の精子の健康につながるということでしょう。

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