1963年から2001年までの間に、「コペンハーゲン精子分析研究」に登録された男性43277人を対象に、精液の質と本人の寿命の関係を調べました。
その結果、精子の数が多い男性ほど寿命が長く、精子濃度が1ミリリットルあたり4000万の男性は、1000万以下の男性に比べて、調査期間中に死亡率が40%低かったとのこと。
また、正常な形態の精子が多い男性も長寿で、正常形態率が75%以上の男性は25%以下の男性に比べて、調査期間中の死亡率が54%低いことも分かりました。
さらに、子どものいる男性のほうがいない男性に比べて長寿であることも分かりました。
このことから精液の質が高い男性ほど、さまざまな病気にかかるリスクが低いのではないかとしています。
コメント
男性の精子は、たとえば、食生活や運動などのライフスタイルやストレスなど、さまざまな影響を受けて、その質が変動するものです。
つまり、精子の状態は、男性の健康状態を映す鏡であるとも言えるわけです。
一方、精液検査の結果は常に変動するものですから、すぐに悲観する必要はないと思いますが、検査結果が思わしくなく、男性不妊と診断された男性は、ご自身の生活や健康を見直すいい機会としてとらえることができるのではないでしょうか?