ボストンIVFで初めての体外受精を受けた97名の女性患者を、ランダムにストレス低減プログラムを受けるグループと受けないグループに分け、プログラムを受けるグループは、10回のプログラムを受講できる権利を得ました。
初めての体外受精の治療周期では、プログラム受講グループと受講しないグループの間では、妊娠率の違いは見られませんでした。
ところが、1回目で妊娠しなかった女性の2回目の体外受精の治療周期では、プログラム受講グループの妊娠率が52%だったのに対して、受講しないグループの妊娠率は20%と大きな違いが見られました。
このことから、ストレス低減プログラムは体外受精の治療成績によい影響を及ぼすこと、また、プログラムの効果があらわれるのに時間がかかることがわかったと結論づけています。
コメント
ストレス低減が体外受精の治療成績によい影響を及ぼすことは明らかですが、適切な方法で受けることが必要です。
ストレス低減に有効と考えられるさまざまな代替医療がありますが、すべての代替医療が必ずしも有効であるとは限らないことも、また、明らかになっているからです。
いずれにしても、自分にあった方法をみつけ、リラックスすることは大切なことです。