調査は、大規模な疫学調査、「the Health Survey of Nord-Trondelag」に参加した女性(3887名)を対象に実施されました。
1984年~1986年に、日頃の運動の頻度や時間、強度をアンケート調査し、1995年~1997年に、妊娠、出産の状況を確認しました。
その結果、ほとんど毎日運動する女性や完全に消耗してしまうくらいの過激な運動をする女性は、不妊のリスクが高いことが分かりました。
ただし、激しい運動による妊孕性の低下は、運動強度を弱めると、すぐに回復することも分かりました。
コメント
研究者グループは、運動不足もいけないし、運動のし過ぎも、妊娠するのにはよくないと述べています。
過激な運動は、エネルギーを消耗させるため、本人の生命活動を維持するのに精一杯になって、妊娠や出産のための余裕がなくなってしまうのではないかとしています。
どの程度の運動強度が妊娠にマイナスの影響を及ぼすのかは、個人差が大きく明確な目安を設けることは困難だとしています。
月経が止まったり、サイクルが乱れたりしなければ問題ないと考えてよいのではないかとしています。