体外受精による出生児の9~18歳時点の行動や感情の働きについて

不妊治療のリスク

2010年01月20日

Fertility and Sterility

体外受精で生れた子どもの9~18歳時点では、社会生活を送るためのふるまいや情緒の働きは 自然妊娠で生れた子どもと比べて遜色のないことが、オランダで実施された試験で確かめられました。

1986年から1995年にオランダの大学病院で体外受精で生れた子ども139名と、不妊治療を受けたけれども自然妊娠で生れた子ども143名を対象に、両親と学校の教師に行動面や感情面にアンケートを実施することで、行動面や感情面の働きにおいて、体外受精によるマイナスの影響が見られないか調べました。

その結果、9~18歳時点では、行動、感情面で、体外受精によるマイナスの影響は見られないことが分かりました。

コメント

体外受精による子どもへの影響については、出生直後だけでなく、成長後も継続して調べられています。

今回の報告では、調査対象となった子どもの平均年齢は13.6歳で、社会生活を送るためのふるまいや情緒面について、調べています。

また、より体外受精による影響を正確に調べるために、不妊治療を受けて自然妊娠で生れた子どもと比較しています。

その結果、体外受精によるマイナスの影響は見られなかったと、安心できる結果が報告されています。

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