イスラエルの研究チームは、72の精子バンクの半年から14.4年間凍結保存していた、2525の融解精子の運動精子濃度を調べました。
その結果、凍結保存前の凍結融解精子の1ミリリットルあたりの前進運動精子濃度は、平均1000万だったのに対して、凍結保存後人工授精で使用される前のそれは平均1200万でした。
そして、凍結保存の期間の長さによる前進運動精子濃度には顕著な違いは見られませんでした。
このことから、精子を凍結融解したり、長期間凍結保存することで、精子の生殖能力を低下させることはないと考えられるとしています。
コメント
現在の不妊治療においては、精子や胚を凍結保存後融解することは、当たり前になりました。
特に、日本では凍結融解技術は世界のトップクラスで、それによって精子や胚にマイナスの影響を及ぼすことはないようですから、凍結融解することのメリットが上回っているようです。