アメリカのデューク大学の研究チームは、平均年齢が62歳の健康な男性178人を対象に、性機能についてのアンケートを実施し、その回答内容をもとに0~100の性機能スコアをつけました。
同時に運動習慣についてのアンケートも実施したところ、全く運動習慣のない男性は53%、運動習慣のある男性は47%でした。
性機能スコアの全体の平均は53ポイントでしたが、運動習慣のない男性の平均は43ポイント、強度の低い運動習慣のある男性の平均は72ポイント、強度の強い運動習慣のある男性では70ポイントでした。
そして、性機能に影響を及ぼす要因になる年齢や体格指数、心臓病、うつ傾向などの影響を排除した結果、活動的な男性ほど、性機能スコアが高いことが分かりました。
また、1日30分の早歩きを週に4回、もしくは、それと同等の運動習慣のある男性は、運動習慣のない男性に比べて、ED(勃起障害)のリスクが65%低いことも分かりました。
コメント
これまで、肥満男性が運動習慣を身につけることで、性機能が改善されたの報告はありましたが、健康な男性を対象にした運動習慣と性機能の関係について調べた初めての研究のようです。
運動習慣のある男性のほうが性機能が高かったとのことですが、当たり前と言えば、当たり前な結果です。
運動すれば、性機能が高まるのかどうかは、この報告からはうかがい知ることは出来ませんが、男性の性的能力も、生殖能力も、運動習慣がベースになることは間違いありません。
ただし、生殖能力については、激しい運動習慣はマイナスになることがありますから注意が必要です。