体外受精出生児の学力追跡調査

不妊治療のリスク

2010年08月23日

Human Reproduction

体外受精出生児の学力は同年代の子どもの標準よりも高いことが、アメリカで実施された追跡調査の結果、明らかになりました。

アイオワ大学病院やアイオワ州のクリニックで体外受精によって出生し、2008年3月時点で8歳から17歳の子どもの両親を対象に、子どもの健康や教育、両親の教育についてのアンケートを実施し、回答を得た295組の結果と、アイオワ州の学力テストの結果(423人)を調査、分析しました。

その結果、体外受精出生児の学力テストの成績は、全ての学年において、標準を上回っていました。

また、両親の教育レベルや母親の年齢、両親の離婚歴、子どものBMI、さらに、胚の凍結保存や胚の培養期間、体外受精か顕微授精の影響は見られませんでした。

このことから、体外受精は出生児の認知発達にマイナスの影響を及ぼすことはないとしています。

コメント

体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療による出生児が、学力的には、劣るどころか、同年代の標準レベルを上回っているとのことです。

妊娠の方法が子どもの脳の発達にマイナスの影響を及ぼす心配は無用のようです。