IVF Unit of the Obstetrics and Gynecology Department at Meir Medical Centerの研究チームは、体外受精を受けている33名の卵巣機能が低下した女性を対象に、無作為に2つのグループに分け、一方のグループ(17名)にはDHEAを1日に75mgを治療開始の40日前から治療後4ヶ月間服用してもらい、もう一方のグループ(16名)は服用しませんでした。
33名の51周期の体外受精の結果、DHEA服用グループでは、初めての治療周期から2回目の治療周期にかけて、胚の質がよくなり、出産に至った確率は服用しなかったグループでは4%だったのに比べて、DHEAを服用したグループでは23.1%と、ほぼ3倍でした。
このことから、DHEAのサプリメントの摂取は、体外受精における卵巣の反応をよくすると結論付けています。
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DHEAは、デヒドロエピアンドロステロンの略で、副腎や性腺でつくられるホルモンで、体内でエストロゲンやテストステロンに変換します。
老化のプロセスを遅らせることができる「若返りのホルモン」として注目されています。
アメリカではサプリメントとしてポピュラーですが、日本ではサプリメントではなく、医薬品です。
このDHEAが、年齢に伴って卵巣機能が低下し、体外受精の際に排卵誘発剤が効かなくなった女性に有効であるとの臨床報告が、数年前からアメリカでなされ始めました。
日本の不妊専門クリニックでも処方されることが多いようです。
全ての症例に効果が確認されているわけではありませんが、有効に作用するケースもあるようです。