体外受精を受ける235名の女性に、治療(卵巣刺激)をスタートする前の4週間の栄養素の摂取について調査し、オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸の摂取量と、卵巣刺激後のE2基礎値や採卵数、胚の形態(グレード)との関係を調べました。
その結果、αリノレン酸の摂取が多いほどE2基礎値が高く、EPAやDHAの摂取が多いほどE2基礎値、採卵数が低くなり、αリノレン酸やDHAのオメガ3脂肪酸の摂取が多いほど胚のグレードが高いことが分かりました。
コメント
治療前のオメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸の摂取量と、体外受精での治療成績との関連を調べたはじめての報告です。
明らかな関連が見られたのは、オメガ3脂肪酸の摂取と胚のグレードで、αリノレン酸やDHAの摂取が多い女性ほど胚のグレードがよかったとのこと。
オメガ3脂肪酸が豊富に含まれるのは、青魚やフラックスオイル、しそ油などです。
研究チームは、オメガ3脂肪酸の摂取量が少ない女性は、週に2回は魚を食べるように勧めています。