18~30歳の健康な女性116名を夜間や睡眠中に部屋の照明をつけるグループとほの暗い照明のグループに分け、5日間連続で30~60分おきに血中のメラトニンの分泌濃度を測定しました。
その結果、明るい照明をつけたグループは、ほの暗いグループに比べて、メラトニンの分泌時間が90分も短いこと、睡眠中の照明はメラトニンレベルを50%以上低下させることが分かりました。
このことから、夜間や睡眠中の照明はメラトニンの分泌量を減少させ、睡眠の質を低下させ、健康にマイナスの影響を及ぼす可能性があることを指摘しています。
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メラトニンは脳の中の松果体というところから分泌されるホルモンで、日が沈むと分泌され、日が昇ると分泌が止まり、睡眠と覚醒をコントロールしていると言われています。
また、メラトニンは強力な抗酸化作用があって、眠っている間に昼間傷ついた細胞を修復していると考えられています。
このメラトニンが卵胞液中でも存在していて、卵が発育する際に活性酸素の害から守っていることが確かめられていることから、もしも、メラトニンの濃度が低くなると、卵がうまく発育しなかったり、発育しても質が悪くなることから、メラトニンの分泌量と妊娠する力は密接に関連していると考えられています。
夜は出来るだけ照明を暗くして、睡眠中には真っ暗にすべきです。