お一人目であろうと、 お二人目であろうと、その悩みはなかなか当人でないと分からないものです。
特に、二人目であれば、 一人目のお子さんさえ授ることが出来ない方からすれば、もう、既に、お一人のお子さんがおられるのですから、何と、贅沢な悩みでしょう!、と思われてしまうかも知れません。
ところが、不妊治療を受けてお一人目を妊娠、出産された方のほとんどは、出産直後から、お二人目のことを考え始められます。
周囲からすれば、不妊治療であんなに、苦労したのに? なんて思ってしまうくらいです。
母は、強し、なのでしょうか。
おそらくは、やはり、一人のお子さんを妊娠、出産された訳ですから、二人目も当然、授ることが出来るだろうと、 無意識にでも感じておられるのかも知れません。
そんなところに、 案外、二人目不妊の悩みを大きくするところがあるように思います。
一人目はこうだったのに、二人目は、なぜ、そうならないの?、と。
ところが、人間のカラダというものは、刻々と変化しています。
お一人目を妊娠、出産された時と今では、すっかり、別のカラダになっているくらいに、考えた方がいいかも知れないくらいです。
ですから、一人目であろうと、二人目であろうと、はたまた、三人目であろうと、お子さんを望むにもかかわらず、授ることが出来ない悩みは、根本的には同じであると言える訳です。
さて、今の幸せを満喫するべきなのに・・・と、 理屈ではどうすべきか分かっている。だけど、気持ちがついて行かない。なかなか、心は思い通りにはいきませんね。
リラックスしたいと望んでいらっしゃいますが、まず、その前に、もう一度今の生活を充実させるために努力してみませんか?
ご主人とお子さんと、家族揃って何か今を思いっきり楽しんでみましょう。
家族三人、今の与えられた幸せを実感して、感謝してみてみましょうよ。
ごく普通の当たり前の生活と思っていた中に、 実は、奇跡は沢山詰まっています。
この生活が、今のあなたにとっては一番大切なものではないでしょうか?
何かと比べてしまったり、辛くなった時は、 ご主人とお子さんにもっとやさしくしてあげてください。
そうすれば、二人の家族があなたを支えて気持ちをほぐしてくれるはずです。
でも、自分の辛い気持ちを無理に家族で埋める訳ではありません。今の感じている思いは思いとして置いといて、 家族への感謝は別物として捕らえてください。
決して何かを忘れるためとか、ごまかすためとかではなく、それはそれ、これはこれとして考えてください。
そして、今の気持ちをいけないと思ったり、押し込めたり、さらには、~すべきという概念に縛られないように。
こう思ってはいけないのに~、という一見正しいことに自分の気持ちがいかないからといって、逆に自分自身を追い込めると苦しくなるばかりです。
自分の気持ちは正直な思いなのですから、そのまま、受け止めてください。
否定すれば逆にそのことに捕らわれてしまいます。
辛い思いはあるでしょう。
でも、ここで思い出してほしいのが、 あなたは決して一人ではないということ。
愛する家族が側にいるということです。
それは、あなたの大きな力であり、支えでしょう。
そして、何か自分が楽しいと思えることや生かせる仕事など、集中できるものが見つかればもっと、今の生活が充実するかもしれません。
あなたが生み出せるものは、もっと他にもあるはずです。
ちょっと、目先をかえて探してみませんか?
家族のあり方や、人生は色々あります。
全て自分の描いていた通りには、なかなかいかないかもしれません。
でも、だからといって、今そこにある幸せをもつまらない物にしてしまうのは、とっても、もったいないことです。
ここにいる現在の自分だからこそ、出来る事・・・、 幸せがきっとあるはずです。
そして、悲しい気持ちを抱えている自分も今の自分。
決して否定せずに、そんな自分を労わってあげて、そして、それだけでない幸せな自分も忘れずに大切にしてあげてください。
ちょっと、いろんなことにチャレンジしたり、お子さんと何か習い事をしたり、 忙しく楽しく生活をエンジョイして、夜にご主人とゆっくり話をしたりお風呂でリラックスして、ぐっすりと眠る。
そんな一日が以外にリラクゼーションにもなるんです。
どうぞ、自分の充実した一日を作り出してみてください。