ちょっと、袋小路に入りこんでしまわれたようですね。
色々、悩んでいても、なかなか、ご主人以外の方に、気軽に相談したりという訳にはいきませんですから、お察しします。
整理してみます。
自分達は子供を望むのか望まないのか、ということはもちろん大切なことには違いありませんが、多少、治療を続けるべきかどうか、という観点に比重を置かれて考えてみてはいかがでしょう。
というのは、誰しも、子供を欲する気持ちに変わりはないものです。
その気持ちの強さだけで治療を続けるかどうかを計ってしまうのは、とっても、辛いものですし、hanaさんも書かれている通り、答えなんて出せないと思うのです。
また、ほとんどの方は、"何が何でも"というよりも、hanaさんのように、"出来ることなら"という感じではないでしょうか?
頑張りさえすれば、子供が出来るというようなものなら、話しは別ですが、そうではありませんよね。
何か、欲しいもの、手に入れたいものがあった時、どんな態度で臨むかって、いろいろ、あるじゃないですか。
この世の中、手に入れたいと欲して、頑張っても、必ず、思い通りになるとは限らないものだらけです。
それって、ほとんど、人生観に関わってくることだと思うのです。
こんな比較をするとおこられるかも知れませんが、やっぱり、何が何でもという態度には、ちょっとなー、っていう感覚が普通だと、私は思いますが。
そんな観点から考えてみますと、ご主人とhanaさんとの治療への"温度差"は、子供をどれくらい望まれているかの"差"ではなくて、ご主人は、hanaさんのカラダのことをとっても案じていて、より、hanaさんのため、二人のためになるような、お金の遣い方をお考えなのかも知れません。
ですから、今後の治療の確実性や経済的な面を冷静に考え、そして、何よりも、最も大切なのは、二人の幸福な人生な訳ですから、何て言うか、二人の"幸せ観"みたいなものを具体化するようなお話を、ご主人と重ねていけば、自ずと答えは見つかると思うのです。
以下は、多少は参考にしていただけるかと思いますので、書き加えています。
★"卵子の質"ということについて。
これまでの詳しい状況は分かりませんが、2年間の治療で、タイミング指導から始まって、卵巣の刺激を加えてのタイミング指導、そして、人工授精にステップアップして6回、さらに、体外受精と。
おそらくは、休むことなく治療を受け続けてきたと思われます。
本当に、よく頑張ってこられましたね。
治療を受けてきたということは、薬や注射でもって、卵巣に強制的に働けー、と無理強いしてきた訳ですから、卵巣も、もう、いい加減にしろー、なんて、へそを曲げているかも知れません。ちょっと、休んでもらわないと状態の良い卵を排卵してくれないことは、冷静に考えれば、誰だって分かりますよね。
いままで、カラダに辛いことを強いてきた分、カラダが喜ぶことをしてあげて、カラダが、よーし、良い卵を排卵するぞー、と、やる気になってもらうことが大切なことだと思います。
なので、hanaさんが、感じている疑問は、まさに、その通りだと思います。
卵の質ということになると、これは、もう、医療ではありません。薬や注射、手術では、どうにもならないことです。
ご指摘の通り、体外受精というのは、卵管をバイパスするという限られた治療だったはずなのに、原因不明の不妊にも適用して、結果を出しているとされているのが、現状の不妊治療です。
不妊治療を何年も受け続けてきて、治療を止めてしまったり、休んだ途端に妊娠するということがよくあります。
それは、精神的なことも含めて、きっと、カラダが薬や注射のプレッシャーから解放されたことも、一因なのかも知れません。
★体外受精という高度な治療の確実性について。
体外受精は、最も高度な治療で、かつ、最終ステップというようなイメージがあるためか、初めての体外受精で妊娠しなかったことに、大きくショックを受けてしまう方も多いものです。
ところが、体外受精と言えども、その成功率は20~30%程度です。1回や2回では妊娠しないことの方が多いのです。
予め、数回の治療を覚悟しておくのが現実的と言えます。
体外受精には、過度に期待してしまうのが、人情かも知れません。
ただ、体外で受精させたことで、悲しいことですが、卵の状態が悪かったことが分かりました。
これは、皮肉にもこの治療を受けたからです。
そういう意味では、"精度の高い検査"という側面もあるということです。
★そして、年齢のことについて。
31歳とのことですから、決して、慌てたり、焦ったりする年齢ではありません。
一切の治療をいったん、止めてみて、カラダや心の喜ぶようなことを1つでも多く生活に取り入れて、環境をガラリと変えてみるのもよいかも知れません。
あと、食事や生活習慣も見直してみると、驚くほど、カラダや心は敏感に反応するものです。それは、多少なりとも卵子の老化を遅らせたり、卵子の状態に良い影響を及すことも期待できるのではないでしょうか。
★代替医療について。
卵子の質を良くするとか、心の状態に関しては、現代医学に期待しても無力感を感じるだけかも知れません。
ただし、だからと言って、西洋がダメなら、東洋であれば、何でも良いという訳でもありません。
サプリメントや漢方、鍼灸等は、無闇に利用するのではなく、何らかの不定愁訴を改善するとか、妊娠しやすいカラダづくりにつながる目的を明確にした上で、取り入れるべきと考えます。
心の状態ということでは、気功やヨガに取組まれるのは効果的かも知れません。
★検査の結果について。
いかんせん、妊娠するということも含めて人間のカラダなんて、完璧にデジタルに把握したり、予定通りいきません。
そもそも、そんなカラダに対して、私たちの都合や想いでもって、期待をかけてしまうのが人間の悲しいところです。
実際のところ、フーナーテストと呼ばれる性交後検査ですが、ご主人の精液に問題がなく、抗精子抗体も陰性とのことですから、なぜ、性交後の粘液中に精子が少ないのか、なかなか理解しづらいところだと思うのですが、このフーナーテストもどちらかというと、再現性の低い検査として、重要視しない専門医も多くおられるようです。
繰り返し検査を受けてみれば、違った結果になるかも知れません。
★費用のこと。
もしも、少し、休憩した後、フーナーテストが依然として不可であれば、これまでの経緯からすれば、やはり、体外受精ということになるのでしょう。
その場合は、再開する前に、治療の成功率を確認した上で、予め、何回までチャレンジするのかを決めておかれるのが、気持ちの整理もつけやすく、現実的ではないかと思います。
そして、そのお考えをクリニックで率直にお話されて、治療が複数回になった場合の、費用的な優遇措置があるのかどうかも確認してみて下さい。