片頭痛と不妊について

気になるキーワード

Questionご質問・ご相談内容

片頭痛と不妊について

こんにちは。
結婚して丸3年、不妊治療を始めて1年になる主婦です。
不妊の原因は、不明。私も夫も、特に異常が無いと言われています。

直接不妊治療にかかわりがないのでは?とも思われますが、中学生の頃から片頭痛に悩まされています。

片頭痛になりやすいのは、生理予定日よりも2.3日前、排卵予定の前後、生理中。

脳外科で、MRIをとってもらい、異常はなく、片頭痛の特効薬をいただいてきましたが、その薬は妊娠を希望する間は飲まないほうがいいと...。

生理前などは、出来るだけ薬を飲まずにと思いますが、あまりの痛さに、一日中起きられないこともあります。
また薬の服用で、受精しにくいという話も聞きました。

今は、タイミング法を続けてきましたが、ステップアップしようと考えています。
せっかく人工授精をしてきても、薬の服用で水の泡になるのではと心配しています。

妊娠と、薬、頭痛について教えていただきたいと思い、ご相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。

お名前:  性別:女性  年齢:35
結婚歴:3年  不妊期間:2年6ヶ月  不妊治療期間:1年0ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/子宮卵管造影  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)

Answer【回 答】

妊娠と頭痛、薬について、いずれも単純なテーマではありませんので、何ひとつ、断定的なことは申し上げられませんが、関連する情報としてご覧いただければと思います。ご参考になれば幸いです。

ご心配のことと存じます。

まずは、不妊と片頭痛の関連性という観点で考えてみましょう。

片頭痛と不妊の関係に言及した論文があります。

昨年の秋に発表されたものですが、子宮内膜症の女性に片頭痛を訴える人が多いというのです。

考えられる原因として3つ挙げられています。

まずは、エストロゲン過多。

エストロゲンという女性ホルモンの分泌が多過ぎるというもので、ホルモンバランスが悪いということです。
エストロゲンの分泌が多いと子宮内膜の増殖が促進されますので、子宮内膜症の発症率が高まります。
一方、エストロゲン過多は、同時に頭痛や吐き気を起こりやすくさせます。

次に、一酸化窒素の調整にかかわる遺伝的な要因によるもの。

一酸化窒素は、子宮内膜症の病変の増殖にかかわり、かつ、脳の血管を拡張させ、頭痛を起こします。

最後に、プロスタグランジンのバランスの問題。

プロスタグランジンは、局所でいろいろなカラダの機能を調整するホルモンの様な働きをする物質。
この物質のバランスが悪いと炎症を起こしやすい体質になり、子宮内膜症の症状を悪化させる可能性があります。
一方、血管を拡張させたり、炎症が起こしやすくなることが頭痛を招くものと考えられるとのこと。

いずれも、ホルモンやエイコサノイド(プロスタグランジン)等のバランスの問題です。
それらが、頭痛の原因になったり、妊娠しづらくさせている可能性は否定できないところではないでしょうか。

根本的な対策として、食生活や生活習慣を見直してみることも大切かもしれません。


> 今は、タイミング法を続けてきましたが、ステップアップしようと考えています。
> せっかく人工授精をしてきても、薬の服用で水の泡になるのではと心配しています。

薬の妊娠への影響は大変デリケートな問題です。
炎症や痛みを抑える薬には、不妊を招く副作用があるものもあり、要注意です。
必ず、専門家に確認される必要があります。

痛み止めに頼ることなく、頭痛を克服する方法も試してみてはいかがでしょうか?
例えば、マグネシウムというミネラルの摂取が有効です。
納豆やごま、黒豆、ひじき等の食品やサプリメントで補うとよいかもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです。

Q&A

これまでの相談一覧

カテゴリーメニュー

年齢別

症状、検査・治療

気になるキーワード

予め知っておいてほしいこと

回答について
専門家による回答ではありますが、限られた情報に対しての一つの見解であることをご理解ください。
また、すべての回答にお答えできないこと、回答に時間を要する場合があること、急を要するご質問・ご相談への対応や医療機関の紹介は行っておりませんのでご了承ください。

免責について
掲載された情報は、ご自身の判断と責任の元でご利用になられるもので、もし、掲載された情報をご利用になられた結果、不都合等が発生した場合でも、回答者や当サイトの運営者には一切の責任が発生しないことをご了承ください。