ただ、何が深刻だったのでしょうか?
先生の雰囲気だけでなしに、話の内容も深刻だったのでしょうか?
要するに、今後の排卵や妊娠の見通しについて、悲観的なお話をされたのでしょうか?
最初にお伝えしたいことは、やはり、現在進行形の治療については、主治医が、パンジーさんの状態を直接ご覧になって、状況を一番、把握していますから、適切な治療方法や見通しをもっておられるはずだということです。
ですから、主治医に、治療の内容や今後の治療方針、見通しについて、しっかりとお話合いになって、不明なところや不安については、率直にお尋ねになるべきです。
その上で、どうしても、納得できないとか、不安が大きい場合には、それについて、他の見解や意見を求められるのが良いのではないでしょうか。
是非とも、そのようにされるのがよろしいかと存じます。
それでは、せっかく、ご相談頂いたので、パンジーさんに、参考にしていただけるようなお話をさせていただけたらと思います。
一般論ですが、しばらく生理がとまっていても、クロミッドを飲むことで、排卵が起こるのですから、それほど重症ではありません。
卵巣が腫れたり、子宮内膜が薄いとのことですが、クロミッドを飲むことで、卵巣への刺激が強すぎて卵巣が腫れたり、何周期も続けて飲んでいると、子宮内膜を薄くしたり、頸管粘液を少なくするという副作用はあります。
パンジーさんは2周期飲んだだけで、そのような症状が出たということは、体質的にお薬が効き過ぎるものと考えられます。
ということは、パンジーさんの状況に応じたお薬の使い方や治療方法が必要だということです。
そして、それを判断されるのは主治医の先生です。
さらに、クロミッドから漢方薬に切り替えたら、また、無排卵に戻ったとのことですね。
排卵というのは、それのみが独立して起こっているわけではありません。
脳の視床下部から下垂体、卵巣へと一連のホルモンの流れによって、起こるものです。
ですから、ある期間、生理が止まっていたということは、この一連の流れが、しばらく止まっていたということです。
ころがっていた大きな球が止まってしまったと考えてください。
自力で動かなくなってしまったのですから、はじめに、弾みをつけてやれば、自力でころがっていきますね。
女性の生殖サイクルも止まってしまった場合、クロミッドのようなお薬で、一連のホルモンの流れを作り出し、いったん、リズムがついていけば、薬がなくても、自力でホルモンの流れがちゃんとできるようになるのです。
そして、ここで、理解しておく必要があるのは、単純なカラダの働きではありませんので、正常なリズムでもって、一連のホルモンの流れが復活するには、どうしても、時間がかかる、時間が必要であるとういうことです。
なので、すぐに、復活しないからといって、決して、悲観したり、焦ったりすることもないのです。
さらに、止まっていたのは自覚されるのは月経だけかもしれませんが、それに伴う、ホルモンの流れが止まっていたのですから、頸管や子宮内膜の状態も、精子が卵子と出会ったり、受精卵が着床しやすい状態に戻るのにも、ある程度は時間がかかるものです。
パンジーさんの場合には、また、無排卵に戻ったということは、まだ、弾みをつけるのが弱く、足らなかったとみるべきで、薬を復活させるのが自然な考えではあるのですが、いかせん、お薬が効き過ぎることを考慮にいれた治療を考える必要がありそうです。
また、過去に生理が止まった原因として考えられるのはなんでしょう?
そんな本質的な観点も大切なことです。
ストレスを強く感じたとか、体調の変化等がありましたでしょうか。
極力、卵巣そのものの力が戻るように、生活スタイルや精神面での対策も考えるべきではないでしょうか。
いずれにしても、最終的には、パンジーさんに本来的に備わった力がものを言うのですから。
このように、ある程度、時間がかかりはするでしょうが、決定的な不妊原因は他になさそうですから、排卵が起こり、妊娠のための条件が次第に整っていけば、十分に妊娠は期待できるのではないでしょうか?
ご参考になれば幸いです。
うまくいくことをお祈りしています