ご心配のことと存じます。
ご主人が服用されているドグマチールやメイラックスは、それぞれ、ベンザミド系精神安定剤、マイナートランキライザーで、長期に渡って続けて使っていると、副作用として、勃起不全、性欲減退などの性機能障害が指摘されています。
ですから、以前、夫婦生活が上手くいかなかったり、性欲が全然ないと言われているのも、おそらくはお薬の副作用である可能性が高いと思われます。
精子の運動率をも低下させているのかどうか、直接的な関連性は定かではありませんが、いずれにしても、自然妊娠を希望されるのであれば、それらのお薬の服用を中止し、精子の運動率の改善に取り組むべきです。
運動率は、自然妊娠のためには、どうでしょうか?
実際に40数%くらいでも妊娠されている方は大勢おられますから、必ずしも、WHOの基準とする50%を超えなければならないということはないとは思います。
もともとは、正常だったようですから、一時的な低下だと思われますので、運動率の改善が確認されているL-カルニチンやコエンザイムQ10等のサプリメント等、通院しなくても改善を試みる方法はありますので、まずは、いろいろ試されれば良いのではないでしょうか。
それほど、難しいことはないと考えられます。
いかがでしょうか?
ただし!です。
これらの"技術論"だけでは、本当の意味での解決にはならないように思います。
ちょっと、偉そうなこと言わせてもらいます、そして、夫婦間の問題に立ち入らせていただきます。
かばやきさんは、本当に、"今すぐに"お子さんを望まれますか?
不妊治療を受けないで、今、お子さんを望まれるのであれば、ご主人に薬の服用を中止してもらう必要があります。
それは、可能なのでしょうか?
何を言いたいのかと言いますと、お二人目を望まれるお気持ちは良く分かりますが、まずは、ご主人の病気を完全に治されるのが先決ではないか、ということです。
それは、なにも、自然妊娠のためにはお薬を止めないといけないからという理由からではありません。
かばやきさんご夫婦の問題として考えた場合、まずは、ご主人に元気になってもらうことが最も大切なことだと思うからです。
ご主人は、かばやきさんやお嬢さんのために、大変な思いでもって、お仕事を頑張っておられるのでしょう。
そのせいで、病気になってしまわれた訳ですから、ご主人が完全に回復されるためには、かばやきさんや家族の協力が絶対に、絶対に必要だと思うのです。
そんな状態にもかかわらず、ご主人ご自身もかばやきさんのお気持ちを汲むところもあってか、「性欲が全然ない」というにもかかわらず、子作りに大変協力的とのこと。
とってもご家族思いのやさしいご主人なんですね!!
そんなご主人であればこそ、不妊治療を受けないまでも、今、かばやきさんがお二人目を望まれること自体が、ご主人にとっては、大変なプレッシャーになっていると思うのです。
ましてや、ご主人は心の病であって、原因が自分にあることも判明したとあっては、尚更のことです。
だからこそ!
ご主人のことが今、一番大事なことではないでしょうか?
今、お子さんを望まれるのは順番が違うと思います。
今、お二人に必要なことは、お子さんを授かるための"技術論"ではありません。
ご主人への"思いやり"ではないでしょうか。