ましてや、かずぼんさんの場合は、どこも悪いところはなさそうなのですから、どうすれば妊娠できるのか分からないものですし、いったい、何を治療しているの?なんて思ってしまいますよね、ですから、いろいろな考えが巡り、戸惑われるのも当然のことですよ。
これからどう考えていけばいいのか、少し整理してみることにしましょう。
最初の病院で1年半のタイミング指導の後、人工授精を4回受け、転院してからは、HCG注射でタイミング指導後、ルトラールという治療を3周期とのこと。
なにも問題のないカップルでも排卵日にあわせて夫婦生活をもっても、1周期あたりの妊娠率は20%くらいとされていますから、確率の問題でたまたま妊娠しないのか、それとも、何か問題があるのか、を見極めながら治療を施すのが、ステップアップ治療の考え方です。
ですから、これまでの治療で言えることは、セックスのタイミングの問題で妊娠しなかったのではないということで、そろそろ、別の問題があることを想定すべき時期だと思います。
そう考えれば、具体的には、いったん、治療をお休みするか、それとも、体外受精にステップアップするのか、です。
もちろん、これまでの検査や治療ではみつけることの出来なかった不妊原因があって、体外受精でしか妊娠を望めないという可能性も確率は低いものの否定は出来ません。
ところが、過去に一度妊娠されていること、月経サイクルも正常で、自力で排卵があること、そして、かずぼんさんの年齢を考えれば、しばらく、薬や注射、その他の治療ストレスから解放されて、環境と気分を変えてみることも大切なことではないでしょうか?
ステップアップをするのは、その後でも決して遅いことではないと思います。
これまでの経緯を拝見しますと、避妊を止めて、すぐに妊娠され、そして、流産された後、すぐに不妊治療を始められたようですね。
ただ、規則正しいサイクルで排卵もちゃんとあるようですし、ご主人にも問題はなさそうですよね。
なんていいますか、ご自分たちに備わった生殖力を、もう少し信じてみてもよいのではないかと思います。
自力で排卵があるにもかかわらず、クロミッドを使われたのは、もっと卵を育てたほうが妊娠の確率が上がるだろうと、期待されてのことと思われますが、長期に使用することによって、逆に粘液が少なくなっり、子宮内膜が薄くなって、妊娠しづらくなるという副作用もあり、慎重に使用しなければなりません。
不妊治療は、妊娠させてくれるものではなりません。
あくまでも、備わっている生殖力が低下、もしくは、なくなっている部分を補ってくれるものです。
かずぼんさんは、どんな働きを治療で補おうとされているのでしょか?
高度な治療に対する戸惑いもあおりのようなので、なおさらのことと思います。
また、夫婦生活においても、これまで常に治療の中で、タイミングを医師か決められてきたわけですから、"治療の一環として"のセックスになってしまっても仕方ないものです。
心も身体も自然な環境を取り戻してみてはいかがでしょうか?
いかがでしょうか?
最後に、 次のかずぼんさんの質問にお答えします。
> もっと治療に対して、積極的にならないといけないでしょうか?
大切なのは、もっと治療に積極的になることではなくて、どんな目的で、どんな治療を受けているのか、そして、その治療の妊娠率はどれくらいなのか、理解すること、そして、治療を受けるに際してどんな方針で臨むのかを、ご主人と一緒に考え、決断することではないでしょうか?
また、本当の最後ですが、ルトラールの服用による副作用として、乳房の張りや痛みがあるようです。