排卵障害の場合の受精、着床率は?
症状、検査・治療
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排卵障害の場合の受精、着床率は?
こちらのサイトを見て、大変感銘しました。
私は稀発月経で10年来治療を受けています。
1度無月経といわれて、カウフマン療法をしていました。
半年前より、子供が欲しくて、クロミッドを内服しているのですが、なかなか反応せず、クロミッド2錠でようやく周期がそれでも38日程度まで短縮しています。
タイミング指導をうけているのですが、半年のうち排卵したのは3回。
インターネットで色々な情報を収集してはこれからの治療に不安になる毎日です。
そんななか、はじめてこのサイトを拝見しました。
データがここまでしっかり載っているサイトはなかなかなく、今後参考にしていきたいと思っています。
実は私は内科医をしています。主人も内科医で、医療従事者の不妊治療はなかなか難しいです。1年ごとの転勤や、日々の仕事に追われ、通院も、タイミングをあわせるのも一苦労です。
そこで、ひとつ質問ですが、やはり、排卵障害のある人は普通の人に比べ受精、着床率が低いのでしょうか。
それとも、排卵障害で、排卵回数が少ない為に、妊娠率が下がるだけなのでしょうか。
今、10年来通っている病院は人工授精などの高度の不妊治療はできません。
ステップアップができる施設に転院したほうがよいか悩んでいます。
お名前:ぷりん 性別:女性 年齢:28
結婚歴:1年 不妊期間:0年6ヶ月 不妊治療期間:0年6ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査 これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)
Answer【回 答】梅ヶ丘産婦人科 院長 辰巳賢一 先生
排卵障害のある人の受精率、着床率は、排卵障害のない人とかわりません。
よく排卵まで時間がかかると卵子の状態が悪くなると書かれていますが、そんなことはありません。
ただ、排卵の回数が少なくなり、また自分の排卵日を予測できないため妊娠率が下がるだけです。
また、クロミッドを服用すると、その副作用により子宮頚管粘液が少なくなったり、子宮内膜が薄くなったりして、その結果、妊娠しにくくなる方がいます。
クロミッド服用周期のヒューナーテストが不良な場合には、人工授精なども考える必要があります。クロミッド 2 錠x 5 日でも 38 ~ 45 日周期という事は、今後クロミッドの増量や HMG の使用が必要になる可能性があります。
やはり専門的な病院で治療を受けられた方が良いと思います。