子作りを始めればすぐに妊娠するものと思っていたら、半年もできないとなると、もしかしたら、自分たちは不妊なんだろうか、と心配になりますね。
実際、ほとんどの人がそう思っています。
けれども、実際にところは、望めば直ぐに妊娠するわけではありません。
ですから、同じようなご相談を本当にたくさん寄せられます。
大切なのは、主観ではなく、不妊かどうかを客観的にみることです。
目安としては、妊娠を望んで2年以上夫婦生活を営んでも妊娠しない場合を、日本では 不妊症としています。
少し、意外に聞こえるかもしれませんが、何にも問題がなくても、1周期あたりの妊娠率は20~30%くらいと言われているからです。
20%とすると、100組のカップルでは、1回の周期に20組が妊娠することになります。次の周期では、残りの80組のうち16組が妊娠しますよね。このように、順番に計算していくと、1年で9割のカップルが妊娠する計算になります。
ですから、1年妊娠しないとなると、ちょっと妊娠しづらいことを心配してもよいかもしれない、となります。
ただ、もうちょっと、先までみてみると、1年間妊娠しなかったカップルが、その次の1年で妊娠する確率は、50%と言われているんです。
いかがですか?
母親になる女性の年齢も考えておく必要があります。
それは、年をとればとるほど、妊娠しにくくなるからです。
説明した確率は、だいたい平均30歳くらいの数字です。
もちろん、20代でも、生理が全くないとか、とっても重い月経のトラブルがあるとか、明らかに妊娠を妨げている症状等があれば別ですが、桃さんの場合は、1から2年は、このまま様子をご覧になればよいと思います。