ですから、それぞれの仕組みを理解することによって、排卵のタイミングを予測する必要があります。
◎排卵日検査薬が反応するのは、黄体形成ホルモン(LH)の分泌に対してです。
LHは脳下垂体から分泌されるホルモンで、成熟した卵胞に作用して排卵を引き起こします。
卵胞の成熟に伴って成熟卵胞から分泌される多量のエストロゲンを感知すると、このLHが多量に、急激に分泌されます(LHサージ)。
一般には、LHサージ(排卵日検査薬陽性)のだいたい36時間後に排卵が起こるとされています。
◎黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌によって基礎体温が上がり高温期になります。
排卵後、黄体かした卵胞から分泌されるのが、黄体ホルモンで、このホルモンによって、基礎体温が上昇し、高温期になります。
このように、LHサージ(検査薬陽性)の後、基礎体温が高温になる前が、排卵日ということになります。
ただし、正確性という観点から言いますと、LHサージの後、どのくらいで排卵が起こるのかはまちまちですし、尿の濃度によってはLHがうまく検出されないこともあるようです。
ですから、夫婦生活のタイミングをはかるという目的を考えると、排卵日そのものの特定にあまり神経質になるよりも、週に2~3回の夫婦生活を続けるのが現実的かもしれません。
また、本当に排卵しているのかどうか、どうしても気になられるようでしたら、やはり、病院でチェックしてもらうのがよいと思います。