まさに、みななさんの周囲の方々がおっしゃる通りで、残念ながら、人間の生殖活動というものは、何の問題もなくても、私たちの思い通り、都合通りには、なかなかいかないもののようです。
でも、当事者にとっては、初めての経験であり、やはり、お子さんを望んでいるからこそ、避妊を止めたのであり、誰しも、避妊を止めればすぐに妊娠できると、漠然と思っているものですよね。それで、3回のチャンスに授かることが出来なかったとあれば、心配になってしまうのも当然のことかもしれません。
それでは、正しく理解するために、客観的にみて、何をもって妊娠しづらいとか、不妊というのか、知っておきましょう。
まずは、何の問題もない健康な男女がタイミングをあわせて夫婦関係を持った場合でも、妊娠する確率は、一般には約20%といわれています。
意外に低いですね?
100組の夫婦がいて、最初の周期で妊娠するのは20組になりますね。
残りの80組のうちで次の周期に妊娠するのは16組、
残りの64組のうちで次の周期で妊娠するのは12組というふうに計算してみると、
だいたい1年で9割の夫婦が妊娠することになります。
信頼できる論文でも、母親になる女性の年齢が平均30歳として、1年たっても妊娠しないカップルは16%で、そして、そのうち半分は次の1年以内に妊娠するとしています。
このような傾向から、日本では、不妊症の定義を、「妊娠を望んで性生活を続けても、2年間妊娠しない状態」としてます。
いかがですか?
このように、全体の傾向を知ると、自分たちは、いったい妊娠しにくいのかどうか、分かりますよね。
ですから、現時点では到底、不妊とか、妊娠しづらいとかはいえないわけです。あまり、神経質になって、妊娠を妨げる"犯人探し"をされる必要もないのではないでしょうか。
このまま、タイミングを合わせていけばよいと思います。
アドバイスとしては、タイミングを合わせることにこだわるよりも、
夫婦生活の回数を増やすほうがより妊娠する確率が上がるようです。