まずは、"妊娠の可能性"という観点から全体の傾向はどんなものなのかみてみましょう。
イギリスのガイドライン※では、妊娠を望むカップルのうち16%は、1年たっても妊娠しないとのことで、1年たっても妊娠しないカップルのうち、50%は、次の1年で妊娠するとしています。
また、母親になる女性の年齢という観点からは、妊孕性(妊娠する力)は、35歳以降で低下する傾向がはっきりとしていきます。
このような数字をみてみると、さほどご心配になることはないと思われます。
これからのことですが、これまで、タイミングを意識して夫婦生活をもっておられるとのことですが、基礎体温だけで、排卵日を正確に予測することは案外難しいものです。
ですから、タイミングを合わせようとするよりも、夫婦生活の回数を増やすことで、結果として、タイミングを合うようにするのが現実的です。
具体的には、2~3日に1回のペースで夫婦生活を持つことです。
このペースで、今後、半年くらいは様子をご覧になればよいのではないでしょうか。
ただし、妊娠を妨げているものが、夫婦生活のタイミング以外に存在することも可能性としては、たとえ、確率が低くても、あり得ますし、排卵期の出血もきちんと診断してもらうに越したことはないかと思いますので、病院で一通りの検査だけでも受けられればよいと思います。
※イギリスのガイドライン
National Collaborating Center for Women's and Children's Health , 2004