このことは、通院していて最も悩ましいことの1つかも知れません。
ですから、ステップアップ治療というのは、身体にかける負担の軽いものから、妊娠を妨げている可能性のあるものを、順番に、つぶしていこうという考えに基づいています。
そして、治療をステップアップする際の主な判断基準にするのは、これまでの治療成績に基づいて算出した確率です。
例えば、タイミング法では、それまで妊娠しなかったのは、夫婦生活のタイミングがあっていなかったのではないかと想定し、医師からタイミングを指導してもらい半年から8ヶ月続けるというのが一般的な目安です。
それは、タイミングを指導してもらって、適切なタイミングに夫婦生活をもち、 8ヶ月経過しても妊娠しないのであれば、おそらく、タイミング以外に妊娠を妨げているものが他にあるのではないかと考えられるからです。
この考え方に従えば、たとえ、異常がない、或いは、原因が分らない場合でも、十分にタイミングを合わせた夫婦生活をもってトライしても妊娠しなかった場合は、人工授精にステップアップするのが一般的です。
人工授精では、通常の夫婦生活をもった場合に比べて、妊娠する確率は2倍程度になると言われています。
もちろん、一般論ですから、どの時点でステップアップされるのか、或いは、 どこまでの不妊治療を受けるのかは、ともさんとご主人が決められることです。
懸念されているように、夫婦生活の回数を増やしてみて、一定期間様子をみるのも方法かとは思います。
ただ、ご主人がED気味で、そのために回数が少なくなっていたのであれば、人工授精は、妊娠の確率を高めることになる可能性が大きいようにも思われます。
また、母親になる女性の年齢が若いほど、そして、不妊期間が短いほど、不妊治療で妊娠する確率は高くなりますので、どの程度、お子さんを望まれているかにもよりますが、ご主人と十分に話し合って、 後々、後悔のない選択をすることが大切です。
また、人工授精を受けられることになっても、ステップアップ治療の全体の流れを勉強した上で、自分たちなりの見通しや計画をもって望まれることも大切なことのように思います。
ご参考になりましたでしょうか?