夫に対する不信感が募ってしまい、悩んでいます

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夫に対する不信感が募ってしまい、悩んでいます

はじめてメールいたします。
私は、もうすぐ42歳になりますが、子供がほしいと思っています。
2週間ほど前から、夫が、最近コマーシャル等で宣伝している、「プロペシア」という脱毛症の薬を服用し始めました。しかし、この薬は、妊婦や胎児にとっては危険なものらしく、しかも、日本で認可されてまだ日が浅いため、色々なことがまだ良くわかっていない薬と聞きました。

私は大変心配になり、夫に服用を止めてほしい、と言ったところ、大ゲンカになってしまいました。
それ以来、プロペシアの話を少しでもすると、夫は顔色を変えるようになってしまい、私は薬のことを言い出せませんが、夫が毎朝その薬をのむ度に、とてもイヤな気持ちになります。

こんなふうに考える私は、神経質過ぎるのでしょうか?
他の人だったら、こんなこと気にしないのだろうか、それとも夫が無神経なのだろうかと、毎日とりとめもなく考えてしまいます。
こんなことを聞ける相手は身近にいず、最近では夫に対する不信感も募り、悩んでいます。
どうか助言をお願いいたします。

以下に、添付文書に書いてあることを、書き出してみました。
素人なので意味がよくわからなかったのですが、参考になればと思います。

●プロペシア(フィナステリド錠)は、男性型脱毛症用薬で、5α-還元酵素?型を選択的に抑制することにより、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害し、発毛作用を示す。
●主な副作用は、リビドー減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少など
●妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人には投与しないこと。

※本剤を妊婦に投与すると、本剤の薬理作用(DHT低下作用)によって、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがある。
※本剤が粉砕・破損した場合、妊婦または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人は、取り扱わないこと。本剤はコーティングされているので、割れたり砕けたりしない限り、通常の取り扱いにおいて、有効成分(フィナステリド)に接触することはない。

夫がこのような薬を服用している間に妊娠して、胎児にもし悪影響があったらと思うととても不安です。
私は心配しすぎなのでしょうか?
年齢的に、本来なら、もうそろそろ子供を諦めなければならない時期なので、余計にあせっています。
どうかよろしくお願いいたします。

お名前:なつめ   性別:女性  年齢:42
結婚歴:4年  不妊期間:1年1ヶ月  不妊治療期間:0年8ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/卵管通気・通水/子宮卵管造影/子宮内膜検査/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

なつめさんのお子さんを望むお気持ち、年齢からくる焦り、そんなことを知ってか知らずか、なにやら、妊婦や胎児に悪影響の可能性のあるらしいお薬を、なつめさんの心配と反対をよそに!、無神経(のように見える)に飲み続けられると、深く悩まれるのも当然だと思いますよ!

決して、なつめさんが神経質過ぎる、なんてことはないと思います。

ただですね、第三者的な目で、ご相談内容を拝見させていただくと、お互いに、いくつかの、ちょっとした、誤解やコミュニケーションと感覚のギャップが生じていて、それで、ややこしくなってしまっているだけのように思えてなりませんでした、のですね。

ちょっと、乏しい"想像力"振り絞ってみますね。

【その1】  ご主人の立場に立ってみると・・・

添付文書によりますと、プロペシアの妊婦や胎児への影響については、なつめさんがお飲みにならない限り、心配されることはないようです。

ですから、それほど 心配する必要のないことに過剰に反応しているなつめさんのことを、"俺の気持ち(頭髪についての深い悩み)も知らないで、不要な心配ばかりしやがって"なんていう感じでご覧になっているのかも知れません。

【その2】 もしかしたら、お二人ともお気づきになっていないことかも・・・

ところで、医師の間で、プロペシアの一番の副作用として一般的に認識されているのは、長期間に渡って服用することで、性欲が減退する、ED、精子の数の減少等、要するに、男性が、女性を妊娠させる力が低下する可能性があること、です。

これは、お子さんを望まれているお二人にとっては、最大のリスクではありませんか?

【その3】 家族計画の危機、頭髪の危機、どちらも"人生の一大事"に変わりはありません。

いったい、いつになったら授かることが出来るんだろう・・・、まさに、家族計画が危機にさらされているといった感覚に陥ってしまいます。

いったい、自分の髪の毛は、どうなってしまうんだろう・・・、まさに、頭髪が危機にさらされているといった感覚に陥ってしまいます。

どちらも人生の一大事です。

かつ、それぞれ、事の軽重は、お互いに、違って当然かもしれないですよ・・・。


いかがでしょうか?

さて、 1日も早く授かりたいということが一番の関心事であるなつめさんと、ご自身の頭髪のことが、もっか、最大の関心事であり、プロペシアが日本で認可されたことに、一筋の光明を見いだしたと頑張っておられるご主人ですが、決して、お互いの一番の関心事に、全く関心がないわけではないと思うわけです。
いや、そんなことは、断じてない、と信じます。

ですから、まずは、相手の最大の関心事を尊重することから始めることが、最も 肝心なことではないでしょうか?

そうすれば、自然と、お互いの共通の関心事が生まれてくると思うのです。

それは、プロペシアを飲み続けると、多少は頭髪の危機が緩和されるかもしれませんが、ただでさえ、危機にさらされている家族計画が、もっと、危機にさらされるかも知れない、ということですね。

この、"互いの共通の問題、いや、危機"を、どのように、解決、克服していくか、お互いに知恵を振り絞ってみて頂きたいと、思うわけです。

きっと、うまくいくことを信じております。

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