フーナーテストの結果が、思わしくなかったといっても、検査をするタイミングが悪かったということも考えられます。
頸管粘液の状態は、タイミングによって、要するにホルモンの状態によって変化しますから、たとえ、精子や粘液に何の問題もなかったとしても、頸管粘液が精子を受け入れ、通過させられる限られたタイミングをはずすと、フーナーテストの結果は悪くなるからです。
そうでなければ、何らかの理由で、精子が子宮頸管を通過できていない可能性があるということです。
もし、精子が子宮頸管を、ちゃんと通過できずに、子宮に到達出来ていないのであれば、子宮頸管をバイパス(迂回)して、精子を直接、子宮内に注入する人工授精という方法もあります。
まずは、人工授精を5回ほど、繰り返し、それでも、妊娠できなかったら、体外受精を検討してみるという考え方です。
年齢的にも、そのようなステップを踏まれても決して遅くはないと思います。
体外受精を受けることに抵抗をお感じになられているのであれば、一度、そのように、ご相談なさってみては、いかがでしょうか?
先生によって、いろいろなお考えがあるかと思いますが、現段階では、体外受精しか妊娠の可能性が、全くないとは言いづらいと思うのですが。
また、妊娠を妨げている原因を明確にするのは、ほとんどのケースは困難です。
ですから、お気持ちは、十分に理解できますが、病名をはっきりさせるということは現実的ではありません。
軽い治療から始めて、妊娠を妨げていると想定される障害を順番に取り除いていくという、ステップアップ治療という不妊治療特有の治療方針をとらざるを得ないのはそのためです。
ご参考になりましたでしょうか?