なぜなら、頸管粘液は、月経周期のホルモンの分泌状態によって変化しますから、精子や粘液に何の問題もなくても、粘液が精子を受け入れ、通過させられる限られたタイミングに検査をしないと結果は悪くなるからです。
ですから、何回か、フーナーテストを受けて、結果が違ったとしたら、悪い方は無視して、良い方の結果をとるのが普通です。
ただ、理解に苦しむのは、次回のフーナーテストの結果が悪ければ、ピックアップ障害と判断されることです。
ピックアップ障害とは、なんらかの理由で、卵管の先にある卵管采が、卵巣から排卵された卵子をうまくキャッチできないために、卵管の中に取り込めない障害のことです。
既に説明した通り、フーナーテストの結果から、ピックアップ障害かどうか、判断しようがありません。
おそらく!ももこさんの聞き間違い、或いは、誤解かと思われます。
もしも、本当にそのような説明をされているのであれば、大いに問題有り、と言わざるを得ません、ですよ!
また、顕微授精されて、受精卵を凍結されているそうですが、それであれば、フーナーテストなど、全く無駄な検査ということになります。
卵子と精子が出会い、受精するところまで、既に、治療によって進められているわけですから、今更、卵子と精子が出会えていなかもしれないことを疑い、その原因を探ることなど、必要ないからです。
ご自身でもおっしゃっているので、お分かりだと思いますが、あえて、申し上げます(すみません)が、一番の問題は、不妊治療、さらには、高度な生殖医療を医師のいわれるがままに受けてこられたことです。(それにしても、いきなり、顕微授精というのも、これも、理解に苦しむところなのですが・・・ )
おそらく、お分かりかと思います。
そして、それは、基本的な知識がなかったために、そのような治療の受け方にならざるを得なかったのではないでしょうか?
そして、どんどん、不安が大きくなって、という感じでしょうか?
繰り返しますが、勉強不足です。
すぐに、妊娠出来ていれば、それほどの知識が要求されることもないかも知れませんが、不妊治療をある程度の期間、受けざるを得ないとなれば、医師の説明が理解できて、かつ、自分が何が分っていて、何が分らないのか、要するに、何を質問したり、相談すればよいのか、が分る程度の知識は絶対に必要です。
その先に、お二人の選択や決断があるわけです。
ご主人は、どうお考えになっていらっしゃいますか?
採精されたわけですから、どんな治療を受けるのかはご存知で、それについて(体外受精を受けること)は、 納得していたはずではないでしょうか。
まずは、凍結卵は、慌てて、移植しなくても、全く問題ありません。
今から、妊娠のメカニズムと生殖器官の働きや役割、そして、それぞれの不妊治療や検査の目的や内容を勉強しましょう。
その上で、ご主人とちゃんと話し合って、今後のことを考えてみましょう。
いかがでしょうか?