友人たちの妊娠にショックを受けて・・・

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友人たちの妊娠にショックを受けて・・・

先日、一緒に不妊に悩んでいた二人の友人からほぼ同時に妊娠報告のメールをもらいました。

約一年前にも、私の後に結婚した友人から、「すでに妊娠6ヶ月」という報告を突然受けて、大変なショックを受けました。「まだ子供は欲しくなかった」とか、「去年買った洋服が着れない」などという些細な一言に傷つき、後でたくさん涙を流しました。

でも、冒頭の友人らと励ましあったり、旅行をしたり、永久脱毛をしたりして、今しか出来ないことをしよう!と前向きに気持ちを立て直してきた矢先の出来事でした。

先月34歳になり年齢的なことや、主人の両親が高齢なので、早く赤ちゃんを見せてあげたいという焦りばかりが募って、生理が来たり排卵日に性行為ができなかったりする度に落ち込んでしまいます。

主人は私以上の子供好きで、早く欲しいという気持ちもあるのですが、授かりものだから出来ないのなら無理して不妊治療などせず、犬でも飼って二人だけの生活を楽しんでもいいじゃないか・・・と言ってくれています。

不妊治療を止めたり、子作りを止めたりしたら、妊娠したという話もよく聞くので、あまり考えすぎないようにしているつもりですが、どうしたらこの状態を乗り越えられるでしょうか?

お名前:らりぃ  性別:女性  年齢:34
結婚歴:2年  不妊期間:1年8ヶ月  不妊治療期間:0年0ヶ月

Answer【回 答】セルフサポートグループ NPО法人Fine(ファイン)代表 松本亜樹子さん

らりぃさん、こんにちは。不妊のお友達の妊娠報告は、とってもうれしいし、心からおめでとうって思うのだけれど、反面、確かにちょっと寂しい気持ちになっちゃいますよね。

しかもらりぃさんの場合は、お二人から同時に報告を受けられたとのことで、お気持ちはなおさら複雑だったと思います。
私も友人も、これまでにそんな経験をたくさんしてきました。
だから、お気持ち、切ないほど伝わります。
一緒に不妊の悩みを話していたお友達が、まるで、ある日突然違う世界に行ってしまったかのようで、なんだか置いてけぼりを食ってしまったような、自分がひとりぼっちになってしまったような気持ちになってしまうんですよね。

不妊に悩む仲間はたくさん

でもね、らりぃさんは決してひとりぼっちじゃありませんよ!  (^^)
その妊娠されたお友達は、もちろんこれからだって大切なお友達だし、らりぃさんが妊娠したときの先輩になるわけですから、そう考えると心強いですよね。
それに、不妊に悩んでいる仲間たちは、まだまだたっくさんいます。
らりぃさんの周りにはすぐには見あたらないのかもしれませんが、もしかすると言葉に出さないだけで、本当はすっごく悩んでいる人が身近にいるかもしれません。
もしくはインターネットのウェブサイトや掲示板などを検索すると、それこそ数え切れないぐらいの、不妊に悩む人たちがたくさんいるはずです。
そう、まずは、「らりぃさんは決してひとりじゃない」ってことを、実感してもらいたいなって思います。

らりぃさんのだんな様はとっても優しくて、不妊の悩みもちゃんと二人でお話なさるんですね。
それはとっても貴重で素敵なことですよね。
夫婦でも不妊の話をじっくりすることは難しい場合があります。
でもらりぃさんのだんな様は、「できなければふたりでもいい」ということまでおっしゃってくださるんですもんね。すごーく、だんな様に愛されているんだなぁ、とほのぼのしてしまいました。

仲間探しにはインターネットがとっても便利

とはいえ、やっぱり同じ不妊に悩む仲間と話をしたい、という思いはあることでしょう。
そういう場合は、インターネットがとてもよいツールになると思います。あちこちのサイトや掲示板などで、同じ悩みをもつ気が合いそうなお仲間を探してみませんか?
こんなにたくさんあるんですから、きっと見つかるはずです。
そして、もし可能なら、オフ会 (オフライン・ミーティング=ネット上で知り合った人たちと、実際に会って話をすること)などに参加して、気軽におしゃべりできるお友達を、また新たに見つけてみてはいかがでしょう。
Fine のHPにも掲示板を設置していますので、よろしければ、ぜひ書き込みしてみてくださいね。

もしも、掲示板に参加するのは、ちょっと抵抗がある・・・という場合は、たとえばご自分でブログなどを開設してみて、そこに、思いのたけをつづってみるというのもいいかもしれません。自分の気持ちを表現・発信することで、頭の中が整理されていきますし、それを見て共感してくれた人たちが、メッセージを送ってくれるかもしれません。そうしたら、そこにも新しい出会いが生まれますよね。^^

とにかく、一番心配なのは、らりぃさんがひとりで悩みを抱え込んでしまうことです。
不妊の悩みは重たくて、ひとりじゃとっても持ちきれません。
心がいっぱいいっぱいになってしまわないように、ぜひ、吐き出せるところで、どんどん吐き出してほしいと思います。

不妊スイッチオン・オフの切り替えを大切に

それから、不妊のことを忘れよう、考えないようにしよう、と努めても、それってなかなか難しいですよね。
だったら、いっそ発想の転換で、「考えてしまうならしょうがない。だったら、とことん考えてみよう!」 と、開き直ってみるのもいいかもしれません。(私がよく使う手なのですが・・・)
ただ、できればそれを、頭の中だけでなくって、ブログや日記とか、メモとか、とにかく、文章に書きとめてみると、もっといいと思います。
そうすると、きっと頭の中の霧が少しずつ晴れてきて、見えるものがあると思うんですね。

なので、そこに行き着くまではもう開き直って、いったん考え始めたら、とことん考えてみる。
なんだったら、不妊オタクといわれるほど、知識もちゃんと仕入れてみる。
そのかわり!(これがとーっても大切) オン・オフの切り替えは、必ず行なってくださいネ。
不妊スイッチ・オン! のときと、 オフ! のときのけじめをつけるんです。
つまり、せめて 1 日に 1 回、それが難しければ、週に 1 日、短い時間でもかまいませんから、不妊のことは一切考えない時間を、必ず作ること。
すなわち、心の底から楽しめて、リラックスできる時間を持てるように心がけてみる。

難しく考えなくても大丈夫ですよ~。
なにか「好きなことを楽しめる時間を持つ」ということです。
趣味がおありなら、その趣味を行なう時間、ないようでしたら、何か興味を持てるものを、楽しめる時間、おいしいものを、「おいしい (^^) 」って思いながら、ゆっくり味わう時間でもいいと思います(私はもっぱらこれです)。
そういった時間を、意識して、作るようにしてみてはいかがでしょうか。

最初はなかなかうまく行かないかもしれません。
けれども、慣れてきたらきっと、自然とそういう時間が持てるようになると思います。
そして、そんなリラックスタイムが、毎日ちょっとずつ長くなってくれると、もっといいですよね。^^

プロのサポートも有効な手段

それだけでは解決とは程遠い、物足りない・・・と思われる場合は、さらに二つのご提案があります。
1)不妊治療専門病院を訪れて話を聞き、もし可能なら、検査だけでも受けてみること
2)心理の専門家(心理士やカウンセラーなど)を訪れて、話をきいてもらうこと

1) に関してですが、ご質問内容からは、まだ検査などはなさってないのかな? と思いました。
けれども、どうしても悩みが払拭されずに毎月生理がくるたびに辛く思われるのは、心にも体にもよくないような気がします。
でしたら、ご主人と相談なさって一度、専門病院を訪れ、話だけでも聞いてみる、そして基本的な検査だけでもなさってみたらいかがでしょう。
万が一、どちらかに何らかの原因がみつかるようでしたら、それを解決することは必要だと思いますし、見つからなければ、安心材料につながると思います。
また不妊治療といっても、必ず薬を使ったりするものばかりではありませんよね。たとえば排卵日をきちんと判断し、性交渉をもつタイミングを指導してもらうという方法もあります。それでしたら、ご主人も反対なさらないかもしれませんよね。

2)に関しては、お気持ちが軽くなることがあると思うのです。
日本では、カウンセリングの習慣やシステムがあまり浸透していませんが、体が疲れたらマッサージにかかるのと同じ感覚で、心が疲れたらカウンセリングを受けてみるのも、ひとつの方法だと思います。

とにかく、あまりひとりで思いつめられませんように。
Fine でも電話カウンセリングなども行なっていますので、もしよろしければこういうものもご利用になってくださいね。
らりぃさんのお気持ちが少しでも軽くなることを、お祈りしています。

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