男性の精液検査の検査結果については、精子が造られるのにかかるとされている約3ヶ月程度の間隔をあけて、複数回受けておられるとのことですので、他の病院で検査を受けられても同じ結果が出る可能性が高いのではないでしょうか。
治療の方法は、その程度によります。
精子の濃度が1,000万/mlを下回っているようであれば、人工授精でも妊娠の確率は低くなるため、体外受精や顕微授精等の高度な生殖医療が適用とされるのが一般的です。
もちろん、精子数や運動能力の低下の原因と考えられるものを除去した上で、自然妊娠を期待するという考え方もあります。
例えば、常用されている降圧剤ですが、一般的に降圧剤によく使われるカルシウム拮抗薬は、精子の受精能を阻害して男性不妊を招くことがあるとされています。
その場合は、薬の服用を中止、或いは、精子への影響がない他の種類の降圧剤に変更して、約3ヶ月待って、自然妊娠を試みてもよいかも知れません。
また、まずは、人工授精を何回か受けてみて、それでも、妊娠しなかったら、高度な治療にステップアップするという考え方もあるでしょう。
ただし、タイムリミットがあることを忘れてはなりません。
母親になる女性の年齢が妊娠率に大きく影響するからです。
特に、37歳以降は急激に低下するのが普通です。このことは、たとえ、高度な治療を受けても同じことです。
ですから、精液の状態のレベルにもよりますが、はるこさんの年齢が40歳であることを考慮に入れて治療法を選択されることが大切です。