そのため、肥満は不妊になりやすいと言われています。
実際に、まりもさんが、これまで、なかなか授からなかったのも、基礎体温の推移からも明らかなように、排卵障害のためではないかと考えられます。
ただし、ダイエットや運動によって、改善が期待できると、多くの研究報告がなされています。
ですから、現在取り組んでおられるウォーキングは継続されるべきです。
ある研究では、週に4回、約1時間のウォーキングによって、インスリン抵抗性が低下して、多嚢胞性卵巣症候群が改善されたと報告されています。
また、食生活を見直して、ダイエットに取り組むべきです。
ただし、単に食べる量を減らせばよいというものではありません。また、糖や脂肪の吸収をブロックするような安易なダイエットサプリメントに頼るのも考えものです。なぜなら、急に体重を落とすと、月経や排卵が止まってしまうことがあるからです。
健康的にダイエットすることが大切です。
具体的には低カロリーで栄養価の高い食事、血糖値を急激に上げない食事です。
◎主食は玄米等の未精製の穀物を。
◎砂糖減らすこと。
◎野菜や果物、豆を豊富に(好きなだけ食べても大丈夫)。
◎生のものを増やす。
◎清涼飲料水は極力飲まない。
◎脂肪を減らす(肉よりも魚)。
◎お菓子等の間食を控える。
ダイエットというと、ついつい、量を減らす、要するに食べないことと考えがちですが、決して、食べないことではなくて、正しく食べることです。
また、妊娠後も肥満の方は、妊娠性糖尿病などのリスクも高いものです。
食生活と運による生活習慣を見直して、無理なくダイエットしておくことが大切です。