また、お友達のお話も、悩みが深いですね。
そういう方が身近にいらっしゃると、たしかに、ますます体外受精に踏み切る勇気がなくなってしまうかもしれませんね。
さて、ご質問の「ステップアップしたほうがいいかどうか?」は、実はとっても難しいご質問です。
なぜなら、この答えは、お察しの通り、モモさんとご主人のお二人にしか決められないことだからです。^^
お二人とも、「できるのであれば」子どもがほしい、と強く望んでいらっしゃるとのこと。
つまり、この「できるのであれば」という部分でお二人は悩んでいらっしゃるのですよね。
(できるだけ自然に近い形で、少なくとも人工授精までで)「できるのであれば」なのか、(体外受精をしても、またそれに付随する医学の力を借りても)「できるのであれば」なのか。
この見極めの部分になると思います。
これはぜひ、お二人で、とことん話し合いをなさってみてください。
その際、体外受精をすることの、お二人にとってのメリットとデメリットを、一つ一つ箇条書きであげていったりすると、わかりやすくていいかもしれません。
例えば・・・
<メリット>
• もしも受精障害その他の妊娠できない原因があるとしたら、体外受精を行なうことでその原因がわかるかもしれない。
• もしかしたら体外受精をすれば、思った以上に早く子どもができるかもしれない。
• 出産したら、ふたりとも子どもがかわいくて仕方なくて、今以上に幸せになれるかもしれない。
<デメリット>
• 費用が高いので、経済的な不安がある。
• 出産したあとに子どもを愛せるかどうか不安
• 通院に伴う時間的な悩みがある。
• 体外受精そのものに、倫理的に抵抗がある
これは私が適当にあげた例ですので、モモさんとご主人とお二人で、あれこれとご意見を出されて、書き出していかれたらいいと思います。^^
そうすると、クリアできるところとできないところがわかって、少しお二人の気持ちが整理され、決心が固まるのではないでしょうか。
いまや不妊治療はどんどん進んでいて、日本中のあちこちの病院で体外受精が受けられるほど、医学的な環境は整っています。
けれども、それに伴う「心のケア」の環境は、残念ながら、まだ医療技術ほど急スピードで進んでいないのが現状だと思います。
そういう中で、ご友人のように、出産はしたけれどもその後に悩んでしまう・・・という方もいらっしゃるのも事実です。
けれども、治療を受けて出産し、ものすご~く幸せに子育てをしている友人も、私は数多く見ています。^^
「体外受精をすること」が、モモさんとご主人様にとっては、いったいどのようなことなのか?
よ~く、よ~く、考えてみていただきたいと思います。
それは、「幸せを得るためには欠かせないステップの一つ」なのか、それとも「得た幸せを幸せと思うことができないほど深い傷になってしまうこと」なのか
これは、ものすごく大切な、お二人の人生の決断です。
ぜひ、時間をかけてじっくりと、お話しになってみてくださいね。
それにあたり、
• 必要な情報は、幅広くたくさん集めること
• 病院のインフォームドコンセントをきちんと受けること(体外受精教室や説明会などもいいですね^^)
• 必要に応じて、カウンセリングなども利用すること
などを心がけられると、なお良いのではないかなぁと思います。
お二人にとって、一番良い結論が出ることをお祈りしています。 (^^)