さて、通常は、片側の卵管だけでも、多少、時間がかかる可能性はありますが、妊娠することは、十分に、可能なのですが、果たして、左の卵管の細さが、どの程度、妊娠の障害になっているのか、判断の難しいところです。
不妊期間で判断するしかありません。
ですから、選択肢としては、
・直ぐに体外受精をうける。
・左の卵管の通過性を見極めるためにも、あと、半年から1年ほど自然妊娠を期待して様子をみて、
それでも、授からなければ、体外受精を検討する。
ということになりますでしょうか。
また、子宮外妊娠についてですが、子宮外妊娠は、自然妊娠でも可能性はあります。
自然妊娠では発生率が、0.3~0.7%であるところが、体外受精になると、2%程度と、確率が高くなるということであって、体外受精になったからと言って、必ずしも、高い割合で子宮外妊娠が起こるというわけではありません。
体外受精をうけることで、 子宮外妊娠のリスクが高まることの他にも、さまざまな リスクを伴うことになりますが、単に、リスクが高くなることを心配し過ぎるよりも、どんなリスクが、どれくらいの割合で起こりえるのかを正しく認識することが大切です。
そして、体外受精によって、妊娠がゼロ、もしくは、低い状態から、妊娠の可能性が高くなるというプラス面と冷静に天秤にかけることです。
最後に、ホルモン検査の数値は、いずれも正常とされる範囲内のようです。
ですから、先生に、どのホルモンの数値がよくないのか、そして、そのことによって、何が問題で、どのような対策を講じる必要があるのか、確かめられば、いかがでしょうか?