次の胚移植に備えて出来ることは?

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次の胚移植に備えて出来ることは?

通院を始めてから次々とステップアップしていき、先日初めての体外受精へと進みました。
卵のグレードも悪くなく、受精も確認でき、胚移植をしましたが、判定は陰性でした。
1回で妊娠するのは難しいとわかっておりますが、体外受精は治療費も高額なので、悪いところがあるなら次にチャレンジする前に治療をし、無駄なチャレンジを避けたいと思っています。内膜の厚さは着床可能な範囲です。

※次にチャレンジする前に子宮が着床に適しているかの検査などを受けたほうがいいでしょうか。どんな検査がありますか。
※日々の診察(超音波など)で子宮が異常かどうかはわかるのでしょうか。先生に検査を勧められていなければ検査をうける必要はないのでしょうか。

お名前:あや  性別:女性  年齢:35
結婚歴:2年  不妊期間:2年0ヶ月  不妊治療期間:1年4ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/卵管通気・通水/子宮卵管造影/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)/AIH(人工授精)/IVF(体外受精)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

無駄なチャレンジを避けるために、可能な努力は惜しみたくないというお気持ちは、理解できますし、また、そう思われて当然のこととも思います。

ただ、ご自身でもご承知の通り、体外受精では、大雑把に言って、よい受精卵が得られ、子宮内へ移植しても3人に1人ほどしか妊娠しませんし、実際に出産に至るのは5人に1人くらいです。

ですから、初めての移植で、妊娠できればラッキーで、現実には、何度か繰り返す必要があるということになります。

もちろん、何か悪いところがあるのであれば、それを治療して臨んだほうがよいのは当然です。

ただ、移植後に妊娠しない、もしくは、妊娠が継続しないほとんどの原因は、受精卵の染色体異常であると考えられています。

たとえ、外見上、良好な胚を選んだとしても、約40%に染色体異常があると言われています。

そして、そのことは、"異常なこと"でも何でもありません。何の問題もない夫婦に、普通に起こることです。

ですから、自分に出来ること、自分には出来ないことで心配しても仕方のないことを、冷静に見極めることが大切ですね。

あれこれ、心配し過ぎは、治療成績を低くするなんていう研究報告もありますからね。

基本的には、次の移植時に、出来るだけ良好な胚を戻してもらうよう、先生やエンブリオロジストの方々を信頼して、お任せするしかありません。

また、良好な胚が得られたと聞かされていれば、子宮内膜の着床環境に問題があるのではと疑ってしまいがちですが、大きな筋腫があるとか、内膜症で癒着が酷い、或いは、内膜の厚さが異常に薄いとか、厚いとかでなければ、おっしゃるように、先生に勧められるまで、詳しい検査は受けなくてもよいのではないでしょうか。

あとは、バランスのよい食事や軽く散歩するなど、血液の流れを良くすることをよくすることを心がけたりして、ゆったりした気分で、待つことです。

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