まずは、お薬には、作用(期待する効能)があれば、副作用もあることを理解しておくべきです。そのお薬の成分に対する感受性は人によって異なりますから、作用や副作用の出方、程度は、人それぞれですが。
大切なのは、どんなお薬を、どんな目的で使うのか。そして、どんな副作用が、どの程度の確率で起こりえるのかを知ったうえで、お薬を使うことのプラス面とマイナス面を天秤にかけて、プラス面の方が大きいと判断した上で使うことです。
このことは、どんなお薬にも言えることで、漢方薬だからと言って、例外ではありません。
さて、クロミッドはエストロゲンを抑える働きもありますから、そのような副作用が起こりえます。通常は、1日1回から始めて、効果が得られない場合は、徐々に増やしていくものですが、いきなり1日3回の最大量を服用されたのでしょうか。
いったん、乱れたサイクルは、元に戻るのに時間がかかってしまいます。クロミッドの副作用は服用を中止されればなくなるはずです。
一般不妊治療における排卵誘発剤は、排卵障害を治療する目的で使う場合と、正常に排卵がある場合でも過排卵といって、複数の卵を排卵させて妊娠の確率を高める目的で使う場合があります。
にゃんさんの場合は、必ずじも、排卵誘発剤に頼らなければ妊娠できないというわけでもないと思います。
以上のような観点で、先生と今後の治療方針についてご相談されるのがよいのではないでしょうか。
将来的に体外受精を受けることになっても、にゃんさんに合ったお薬で卵巣を刺激するという方法もありますし、卵巣を刺激しないで採卵する治療法もあります。
いずれにしても、それぞれの患者さんに合った治療方針や方法を採用することは当然のことです。
また、繰り返しますが漢方だからと言って副作用の心配が全くないとは限りませんが、もしも、必要であるとお考えになって、使われるのであれば、いろいろな考え方があるかとは思いますが、先生に対して失礼には当たらないのではないでしょうか。
漢方でも、どんな目的で、どのよう使うかが大切なことは言うまでもありません。