ですから、最も安全、かつ、有効な栄養成分の摂取方法は、バランスのよい食事を心掛けることに勝る方法はないということです。
例えば、トマト1つに含まれる成分は、人間に未だ発見されていないものも含めて1万種類を超えると言われています。
ところが、たくさんの成分が含まれるマルチビタミンミネラルでも、せいぜい、十数種類にしか過ぎません。
ですから、貧弱な食生活で不足した栄養素をサプリメントで補うというのは不可能なのです。
栄養の状態は、単に、妊孕性だけでなく、健全な妊娠にも大きく影響を及ぼすこは間違いありませんし、子どもの心身の健康は母親の妊娠前、妊娠中の栄養状態に大きく影響を受けることも、多くの研究報告で明らかになっています。
このことを、私たちはとっても大切なことと考えています。
まずは、新鮮な野菜や果物、魚を中心としたバランスのよい食生活を心掛けることです。
このことを実行しないで、サプリメントの有効活用はあり得ないことを、まずは、ご理解ください。
そのうえで、サプリメントの有効利用を考えます。
特に、妊娠前の摂取ということで安全性に留意することが絶対と考えます。
まず、気をつけないといけないのは、サプリメントは食品ですから、安全性や有効性について、薬のような厳格な試験をくり返し実施しているわけでもありませんし、規格成分について法的規制もありませんので、ラベル通りに成分が入っていなかったり、ラベルに表示されていない成分が入っていたりする製品が数多く見受けられますので、
あまり安価な製品や原料や製造方法、規格成分について、情報開示がないか曖昧な製品は避けるべきです。
さて、お尋ねのピクノジェノール(フランス海岸松樹皮エキス)は、フランスでは医薬品扱いで、成分としては、複合ポリアントシアニジンで、特徴としては、水溶性ですみやかに胃から吸収され、排泄されますので、安全です。
特に、胎児への影響等は報告されてませんので、妊娠が判明した時点で摂取をストップされれば問題ありません。
また、この成分は分子量が小さいため空腹時に飲む方が有効です。
次に、ビタミンミネラルについてはバランスのよい食事を心掛けていれば、特にサプリメントを摂取する必然性は低いものと思われますが、葉酸は、胎児の先天性異常を予防する目的で、1日に400マイクログラムの摂取を各国の厚生労働省にあたる機関が推奨しています。
妊娠の可能性がある全ての女性がサプリメントで摂取すべきで、妊娠前から妊娠3ヶ月まで摂取することが大切です。
また、葉酸はビタミンB群の一種ですので、葉酸単体で摂取するのではなく、ビタミンB群として摂取することが大切です、
B郡とのチームプレイで働くからです。
コエンザイムQ10は、元々、心臓病の薬であったのがサプリメントとして認められた成分です。
薬から食品になったということは、規制がなくなったということで、製品の品質について、当然、バラツキが大きくなっていますので、十分に吟味して選択することが大切です。
安全性という点では、肉や魚等の食物中のコエンザイムQ10と同じ、異性体を含まないトランス型の原料を使用した製品が安心です。
あとのビタミンやミネラルは食事から摂取すべきではありますが、サプリメントから摂取される場合、食物の形態に近いものほど、安全性や有効性が高いと認識すべきです。なぜなら、人間の消化器官にとって最も自然に受け入れられるからです。
目安として、「100%WHOLE FOODS」であれば、妊娠前、妊娠中も安心して摂取することが出来るのではないでしょうか。