実際に授かるの母親になる女性の体内ですから、つい、お子さんを授かるために、いろいろ考えたり、多少なりとも努力するのは女性の役割のようになりがちです。
たとえ、肉体的にはそんような役割の違いがあっても、精神的には、やはり、二人が当事者なのですから、ご主人の協力を女性がお願いするということ自体、変な話しなのかもしれない、と思ってしまいます。
どうでしょうか?
この機会に、じっくりと話し合う内容は、決して、あきひめさんがご主人に検査や治療の協力をお願いする事ではないと思うのですよ。
二人にとって、子どもを持つとか、家族について、お互いの気持ちや本音を確認し合うことが先決なのではないでしょうか。
もしも、ご主人がそれほど、お子さんを持つということを、あきひめさんほどには思っていなくても、少なくとも、あきひめさんのお子さんを望む気持ちをしっかりと伝えて、ご主人に当事者意識をもってもらいたいですよね。
ただ、その際に、男の立場から言わせてもらえば、あまり、プレッシャーをかけることにならないように、それだけは気をつけていただきたいものです。
現実の問題としては、2回のフーナーテストが良好だったようですから、ご主人の方には、ほぼ問題はないと推測していいはずです。
ですから、あまり、精液検査を受けることにこだわることもないのではないでしょうか?
人工授精を受ける際に分ることですし、万が一、ご主人の精子の数や運動率が多少平均を下回っていても、人工授精はそのことによる妊娠率の低下を補う治療でもあるわけですから、あまり、検査にこだわるのはそれほど意味がないだけでなく、お互いに、不妊の原因が、どちらにあるのか、白黒つけるというような雰囲気になりかねないと思います。
さて、人工授精についてですが、回数制限があるわけではありません。
ただ、ある程度、回数を繰り返す必要はありますが、だいたい、5、6回を超えると、それ以降の妊娠率は急激に低下するというデータがありますから、それくらいの回数は受けてみて、それでも授からなければ体外受精へのステップアップを考えるのが合理的な考えです。
そのあたりは、通院されているクリニックの過去の治療成績などを参考にしながら、判断されるのがよいと思います。
また、身体への負担は、経験のある先生であれば、ほとんどなく、自然妊娠に限りなく近いと思ってよいのではないでしょうか。
副作用として可能性があるのは、注入する精液に細菌が含まれていて、それによる感染症がおこることですが、普通、治療の際に抗生物質が処方されますから、まずは、心配入りません。敢えて言えば、治療の際の操作で、出血したり、お腹が痛くなったりすることがあるようですが、それほど大きな問題ではありません。