体外受精?それとも、腹腔鏡検査を受けるべき?
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体外受精?それとも、腹腔鏡検査を受けるべき?
質問内容:体外受精しか方法はないでしょうか?また、腹腔鏡検査を受けるべきでしょうか?
今年に入ってから不妊治療を開始しました。
タイミング指導6回、先日人工授精4回目をしましたが良い結果につながりません。
治療を開始する際に1年間はとにかく治療に専念しようと思い通院していますが、残りの期間もわずかとなりました。
私の年齢と主人も私よりも年上ですので、今後のことを考えるともう限界に近づいていると思います。
今の時点では、主人も私も人工授精以上は考えていませんが、このまま二人だけの生活というのも考えられず、治療をいつまで、どこまでするべきなのか迷っています。
お名前:南十字星 性別:女性 年齢:37
結婚歴:5年 不妊期間:3年1ヶ月 不妊治療期間:0年11ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/卵管通気・通水/子宮内膜検査 これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)/AIH(人工授精)
Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
体外受精しか妊娠が見込めないとは言い切れませんが、これまで、不妊期間が3年を超え、半年のタイミング指導、4回の人工授精でも結果が出なかったこと、そして、南十字星さんの年齢を考えると、体外受精へのステップアップを検討すべきかと思います。
確率的にこのままの治療を繰り返しても妊娠する確率は低く、タイミングの問題や人工授精で克服できる部分以外に、妊娠を妨げている原因があるのではと考えるのが無理のない考え方ではないでしょうか。
そして、ご自身も書いてらっしゃるように、最も留意すべきは、南十字星さんの年齢で、タイムリミットがあるということです。
そのことは自然妊娠でも、不妊治療を受けていても、体外受精等の高度な治療を受けるにしても、37、38歳を境に急激に妊娠する力が低下していくことには変わりありません。
ですから、いずれは体外受精も受けてみようとお考えになるのであれば、早くステップアップするに超したことはありません。
腹腔鏡検査についても同様の考え方です。
たとえ、腹腔鏡検査でこれまで分らなかった癒着等がみつかって、同時に治療したとしても、その後、半年ほど自然妊娠を待つことになります。
それで授かることができればいいのですが、もしも、 授からない場合、たとえ、それから体外受精にステップアップしても、妊娠の確率は大変低くなってしまいます。
以上のような観点で、ご主人とよく話し合われればいかがでしょうか?