頸管粘液の状態が悪ければ、人工授精しか手はないのでしょうか?

症状、検査・治療

Questionご質問・ご相談内容

頸管粘液の状態が悪ければ、人工授精しか手はないのでしょうか?

結婚して2年9ヶ月です。子供は授かりものだからと思い、結婚後避妊はしていません。
1年半経ったところでそろそろ子供がほしいと思うようになり、基礎体温をつけ始めタイミングを合わせてきました。
月経周期は28日でほぼ一定でしたし、基礎体温もしっかり二相性で、タイミングをあわせればすぐに妊娠するだろうと思っていました。
7ヶ月たっても妊娠の兆しがなく、今年の3月から不妊外来に通院することにしました。
私も夫も一通りの検査をして特に異常がなかったため、タイミング療法でさらに5ヶ月、クロミッド(1日1錠)を処方されて3ヶ月が過ぎました。
注射による排卵誘発を勧められましたが、その前にまだやっていなかったフーナーテストを受けたいと申し出て、受けてみると、頚管粘液の状態が悪く非運動精子のみ、との結果でした。
クロミッドの副作用かもしれないといわれ、薬をやめて次の周期でもう一度フーナーテストを受けましたが、結果は同じでした。
先生からは人工授精を勧められましたが、やはり抵抗があります。

頚管粘液の状態が悪ければ、人工授精しか手はないのでしょうか?
漢方薬(当帰芍薬散など)で体質改善すると頚管粘液の状態が良くなると本で読んだのですが、効果はどうなのでしょうか?
(私の通っている病院の先生には、漢方には詳しくないから、と言われてしまいました)

ご意見お聞かせください。

お名前:のん   性別:女性  年齢:31
結婚歴:3年  不妊期間:2年9ヶ月  不妊治療期間:0年9ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/子宮卵管造影/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

フーナーテストの結果が思わしくなかった原因としては2つ考えられます。

まずは、フーナーテストを行うタイミングの問題があります。
頸管粘液の状態は、ホルモンの影響で変動しますから、検査をするタイミングが早すぎても、遅すぎても、結果は悪くなります。
このような事情で、フーナーテストは再現性の低い(いつも同じ結果が出にくい)検査なのです。
また、3ヶ月間服用されたクロミッドによる副作用の影響が、未だ残っていることも可能性としては考えられると思います。
ですから、再度、期間をあけてみて検査を受けてみるとよい結果になる可能性があります。

タイミングの問題で結果が悪かったということであれば、自然妊娠の可能性はあるということになります。

ただ、治療方針という観点で考えてみると、不妊期間が2年9ヶ月になり、自然周期のタイミング指導を半年、さらに、 クロミッドを服用してのタイミング指導を3ヶ月受けて授からなかったということは、これまでの不妊の原因は夫婦生活のタイミング以外にあるのではないかと考え、人工授精へのステップアップを検討すべき時期なのかもしれません。

もちろん、あくまで、妊娠の確率を優先した一般論です。

或いは、抗精子抗体があって、精子の運動を阻害している可能性が考えられます。
男性側、女性側に、それぞれ、抗精子抗体があるかどうかの検査をすれば分ります。

もしも、抗精子抗体があるのであれば、その程度にもよりますが、自然妊娠の確率は大変低くなってしまいます。
最も有効な治療は体外受精ということになります。

このような観点から今後の治療の方針をお考えになられればいかがでしょうか?

Q&A

これまでの相談一覧

カテゴリーメニュー

年齢別

症状、検査・治療

気になるキーワード

予め知っておいてほしいこと

回答について
専門家による回答ではありますが、限られた情報に対しての一つの見解であることをご理解ください。
また、すべての回答にお答えできないこと、回答に時間を要する場合があること、急を要するご質問・ご相談への対応や医療機関の紹介は行っておりませんのでご了承ください。

免責について
掲載された情報は、ご自身の判断と責任の元でご利用になられるもので、もし、掲載された情報をご利用になられた結果、不都合等が発生した場合でも、回答者や当サイトの運営者には一切の責任が発生しないことをご了承ください。