整理してみましょう。
まずは、帝王切開の結果、お腹の中に癒着が起こってしまったようなケースでは、不妊の原因になりえるかもしれません。
ただし、現時点で、そのことを確かめるのはとても難しく、たとえ、腹腔鏡検査でお腹の中を直接見たとしても確認できるとは限りません。
ですから、考え方としては、帝王切開が、もしも、原因になるとすれば、お腹の中の癒着によって、例えば、卵管の通りが悪くなったり、
卵管采がうまく排卵した卵子を取り込めなくなるというようなケースでしょうから、その他の不妊原因が見当たらず、不妊治療を始めて2年以上経過して、一般不妊治療を繰り返しても授からないようであれば、帝王切開を疑わざるを得なくなるかもしれませんが、今は、そのことについては、後回しとして望むのが現実的ではないでしょうか?
そして、不妊期間が1年以上になるとのことですので、そろそろ、不妊治療を考えるタイミングなのかもしれません。
ただ、痩せすぎても、太りすぎても妊娠しづらくなることは明らかですから、まずは、肥満の影響を考えてみてはいかがでしょうか。
体重が妊娠する力に及ぼす影響については、以下のページにて解説しています。
妊孕性に影響を及ぼすものやこと「体重」
肥満の影響を確かめてみるには、肥満によって、排卵しづらくなっていないか、基礎体温をつけてみるという方法があります。グラフの推移からある程度の予測が可能です。
いずれにしても、食事の見直しと適度な運動によるダイエットに取り組みましょう。
もしも、排卵しづらい、もしくは、排卵していないことがわかったとしても、肥満によるものであれば、大きく減量しなくても、たとえ、数キロのダイエットでも、排卵障害の改善が期待できるとの研究報告もなされています。
逆に、極端なダイエットは、かえって、排卵が止まってしまいかねませんので、適切な方法でダイエットすることが大切で、体重させ減らせばよいというものではありません。
お一人目のお子さんを妊娠された際にも、妊娠糖尿病で1ヶ月半入院されたとのことですから、肥満は、妊孕性を低下させるおそれがあるだけでなく、健全な妊娠をも阻害したり、胎児への悪影響も懸念されます。
要するに、母子のトータルの健康のためにも、まずは、取り組むべきは、ダイエットだと思います。
最後に、帝王切開の傷口の痛みですが、その時の先生のところでご相談されるのがよいのではないでしょうか。