排卵誘発剤について教えて下さい
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排卵誘発剤について教えて下さい
排卵誘発剤についての質問です。
自分の年齢のこともあり、結婚後1年半、なかなか妊娠しないので婦人科を受診しました。
基礎体温測定により『時々排卵していない』『高温期が比較的短い(10日くらい)』ということから、排卵誘発剤(クロミフェン)を服用してタイミング指導ということになりました。
直後に主人が『うつ病』にかかり、夫婦生活が難しくなりました。病気のこともあり夫婦生活を急かすこともできず、タイミングを合わせることも難しくなりました。
婦人科の先生に話したところ、私の体調のためにも排卵誘発剤は飲みつづけて妊娠しやすい身体を作っておくことと継続して、排卵誘発剤を飲み続けています。(数ヶ月排卵誘発剤を飲まなかったら、高温期がきれいに出ませんでした。)
うつ病はすぐに治るわけではないので様子をみながら2年が経ちました。一時的に症状が良くなるようで、たまに夫婦生活が持てることがあります。ただ、タイミングを合わせることは難しいです。
結局、治療らしい治療もできずに2年間、排卵誘発剤を飲みつづけているのですが、副作用などはないものなのでしょうか?
最近PMS症状(胸の張り、下腹部痛、だるい、眠い...など)が強くなった気がします。婦人科の先生に聞いてみたところ『大丈夫だ』と言われました。
本当に大丈夫なのか不安になりましたので相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。
お名前:りんご 性別:女性 年齢:38
結婚歴:4年 不妊期間:4年2ヶ月 不妊治療期間:2年0ヶ月
これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)
Answer【回 答】梅ヶ丘産婦人科 院長 辰巳賢一 先生
排卵誘発剤は原則として排卵を起こしたい周期にのみ服用するものです。
継続的に服用する事により体質が改善したりするものではありません。妊娠の可能性のない周期には服用しない方が良いと思います。
ただ、「たまに夫婦生活が持てることがあります」という事ですので、その周期を生かすという意味では服用を継続せざるを得ないのかもしれません。
クロミフェンは黄体ホルモンを上昇させるため、PMS症状が強くなってもおかしくありません。しかし、実際にはそのような訴えは少なく、むしろ、服用中の頭痛や、hot flushなどの更年期様の症状がでる事の方が多いようです。
38歳という年齢は、妊娠する力がどんどん落ちていく時期にあたります。
夫婦生活が難しいのなら、早く人工授精に移るべきだと思います。