ところが、排卵誘発剤に限らずどんなお薬にも、期待する働き(作用)もあれば、マイナスの働き(副作用)があるものです。
ですから、あるお薬の一面だけをとらえて、そのお薬がよいとか、悪いとかを論じるのは、決して、客観的な見方ではないということですね。
お薬は使い方次第だと理解することが大切だと思います。
さて、クロミッドは排卵障害や無排卵の治療に最初に選択される薬として、世界で最もポピュラーな排卵誘発剤です。そういう意味では不妊治療における貢献度が大きいお薬であると言えると思います。
そのクロミッドの副作用ですが、続けて使用すると、頸管粘液が少なくなったり、子宮内膜が薄くなることがあるとされています。
このような副作用によって妊娠しづらくなること避けるために、必要最低限の量で使用すること、また、続けて使用しない(半年以内が目安とされています)とされています。
いずれにしても、処方されるお薬は、 どんな目的で飲むのか、そして、どんな副作用が、どれくらの頻度で起こりえるのかについては、先生に確認し、納得したうえで、使うことが大切なことだと思います。
次に、夫婦生活の頻度ですが、妊娠の可能性を高めるためには、排卵のときに、卵子の近くに精子がいるということです。
要するに、排卵したときに、精子が待機しているということです。
排卵の正確なタイミングはなかなか把握しづらいものですから、夫婦生活の回数が多いほど、そんな状況をつくれる確率が高くなるということであって、精子は射精後48時間程度は受精能力が維持されているそうですから、2日に1回では不十分で、毎日でなければならないというわけではないことをご理解下さい。
夫婦の営みはとてもデリケートなものですから、こうしなければならないというふうにとらえてしまうと、精神的に辛くなってしまうかもしれません。
ご参考になりましたでしょうか?