ですから、助成金を受け取れる医療機関の指定を受けているからといって、治療成績や技術レベルの目安にはなり得ません。
実際のところ、不妊治療に限らず、医師や病院の技術レベルを、患者が事前に知るのは、それほど、簡単なことではありません。
ましてや、アメリカやイギリスでは公的な機関が統一基準で治療成績を公表していますが、日本では、そのような制度はありません。
ですから、マスコミなどで発表されている病院別の治療実績、また、それぞれの病院の評判なども参考にして、最終的には、ご自身の目で確かめられて、ということになると思います。
また、治療成績をホームページなどで公表している病院も少なくありません。
ただ、この場合、注意を要するのは、妊娠率の算出方法が違うと見た目の治療成績が大きく違ってくること、また、そもそも、不妊治療においては、妊娠率だけで、その病院の実力を比べることに無理があるということもあります。
妊娠するかしないかは、適切な治療を受けたかどうかだけでなく、女性の年齢や不妊原因、不妊期間等、さまざまな複数の要因があるからです。
例えば、年齢制限を設けている病院の治療成績はよくなるでしょうし、評判がよくて、妊娠することが難しい患者さんが集まるような病院では高い妊娠率にならないはずです。さらに、多胎妊娠率も気になります。
ご参考になりましたでしょうか?