【Q1】
37歳で、不妊治療歴2年になる者です。
タイミング3回、AIH8回行いましたが妊娠しないため、体外受精を検討しています。
今通っている病院で、体外受精の説明会に参加したところ、「本院はロングが主流です。高温期7日目から点媚薬を開始するので、体外受精を希望の方は高温期6日目までに外来を受診して下さい。」と言われました。
他院のHPを拝見したり、体外受精の本を読むと、個人にあった誘発法を見極めるのに、細かな診察や検査が行われているように思うのですが、私の通う病院のように、月経初期の卵巣内の胞状卵胞の数も見ずに、いきなり高温期の6日目迄に受診して、即点媚薬を開始・・・という方法でも、良質な卵は育ち得るのでしょうか?
【A1】
"治療前周期の月経初期"の胞状卵胞数をチェックしてから、最適な卵巣刺激法を選択できれば良いのかも知れませんが、多くの施設でのスケジュールにおいては、ある程度の卵巣機能が維持されていると予想される患者様に対しては、卵の質が最良とされているロング法を無条件に第一選択としていることが多いと思います。
また、点媚薬を開始後、"治療周期の月経初期"の、胞状卵胞数、遺残卵胞の有無、ホルモン値(E2、P、FSHなど)、をみてから、採卵を実施するか総合的に判断すれば、治療上問題ないと考える施設も多いかも知れません。
【Q2】
周期途中で、3回程ホルモン検査は行われるようで、そのデータ如何によって、誘発の注射の量等を調節していくようなのですが、それだけで良質な卵が数育つように、コントロールできるものなのでしょうか?
今の病院は、かなり有名で体外受精にも定評のある大学病院なのですが、このままここで体外受精に踏み切って良いものかどうか、迷っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
【A2】
毎日、ホルモン値をみながら注射量をコントロールという施設も少数ながら存在するようですが、ホルモン検査の実効性および患者様の利便性・経済性を考えて、一般には、それほど頻回にホルモン検査を行わなくても、成績には影響しないと考える施設のほうが多いように思われます。
ただ、トマト様がもっと決め細やかな診療スケジュールをご希望であれば、他施設のこともよくお調べになったうえで、ご判断いただいたほうが良いでしょう。