素直に喜び、祝福できないのも当然だと思います、どうか、 ご自分を責めないで下さいね。
さて、ゆめさんにとっては、これまでの1年半の治療で授からなかったことから、どうしても悲観的になってしまわれるかもしれませんが、現段階で、体外受精しか妊娠の可能性がないと判断するのは早計です。
それは、卵管には問題ないということ、そして、タイミング法で1年、経過をみた後、まだ、 2回しか人工授精を受けてらっしゃらないからです。
あくまでも目安ですが、女性が30代の場合、1年間妊娠できなくても、2年目には、何もしなくても、50%以上、場合によってはそれ以上の確率で妊娠に至るという信頼できる研究報告があります。
また、人工授精の妊娠率はそれほど高くはありませんので、5~7回くらいまではチャレンジする価値は十分にあるとされています。
黄体機能不全と診断されたとのことですが、子宮内膜の状態が着床に適した環境に整いにくいことが問題なわけですから、体外受精を受けても同じことです(体外受精は着床環境を改善する治療ではないという意味で)。
黄体機能不全については、これまでホルモン治療を受けてこられていますから、本当に不妊の原因かどうかは疑わしいかもしれません。
ただ、不妊の原因と考えられたものを治療しても、すぐに妊娠に至らないことは、よくあることです。
また、何の問題もなくても周期あたりの妊娠率は20数パーセントですから、巡りあわせの問題もあります。
いずれにしても、すぐに体外受精にステップアップしなくても、もう少し、今の治療を繰り返すことで、妊娠に至る可能性はありますので、もうしばらく様子をご覧になられればいかがでしょうか?
ところで、先生は何とおっしゃっているのでしょうか?
不妊治療が悩ましいのは、授からないことの原因があやふやだったり、どんな治療を受ければ、どれくらいで授かることが出来るものなのかが分からない、そのうえ、治療を続けていても、よくなっているという感覚がもてないことかもしれません。
だからこそ、おおまかにでも治療計画を立てること、そして、どんな治療を、どんな目的で受けるのかを知ることで、自分たちの納得のいく治療を受けることがとても大切だと思います。
そのためには、先生からいろいろな選択肢を提示してもらうことが必要になってきます。
そして、ご主人とは、自分たちはどのような方法でお子さんを授かりたいのかについて、よく話し合い、二人で、自分たちに相応しい答えを出すように努めることが大切だと思います。
どうしても、焦ったり、不安になったりするものでしょうが、情報や知識が不足していることやご主人と納得いくまで話し合えていないことも、その一因になっているかもしれません。
少しは頭の中が整理されましたでしょうか?