治療方法は、ホルモン療法で、まずは、クロミフェンによる排卵誘発からスタートするのが一般的です。
ただし、一口にPCOSと言っても、その病態は一様でなかったり、排卵障害や無排卵の程度もさまざまです。
また、排卵誘発剤による副作用が出やすかったり、排卵誘発剤の効き目が悪い場合に、糖尿病のお薬が功を奏することがあったりします。
このような事情で、PCOSの場合には、経験の豊富な先生にかかることがとても大切です。
さて、漢方薬の併用を自己判断で行うことについてですが、結論から申しますと、やはり、先生に相談するのが無難ではないでしょうか?
漢方薬は、ホルモン剤ではありませんので、ホルモン環境に影響を及ぼさなくても、排卵誘発剤の効き目に影響を及ぼすものも少なくないようです。
また、女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれるサプリメントなども、ホルモン療法を受けている場合には、先生に相談したほうがよいと思います。
医師はそれぞれの状況に適して、期待する働きのイメージを描きつつ、お薬の選択し、服用量を決定していきます。
ホルモン環境に影響を及ぼすものを自己判断で摂取することは、医師の想定しない結果を招く可能性が出てきます。
どうしても服用してみたいと思われるのであれば、先生に相談してからにすべきだと思います。
まずは、先生の治療を信頼すべきであり、どうしても納得出来ないとか、合わないということであれば、その時は、転院を考えざるを得ないということになりますでしょうか。