漢方薬の併用について自己判断してもよいものでしょうか?

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漢方薬の併用について自己判断してもよいものでしょうか?

はじめまして。
妊娠希望をしている30歳の主婦です。
先日、病院での血液検査と超音波検査で多嚢胞卵巣症候群であると診断されました。生理のくる薬を10日間、昨日から服用しています。生理5日目にクロミッドを1日2錠飲む指導をうけました。血液検査の結果、男性ホルモンが多いといわれました。
ネットで調べたところ芍薬甘草湯がいいと聞きました。
上記の服用をしている時は芍薬甘草湯は飲んでもいいのでしょうか?
服用中は他の薬は服用しない方がいいのでしょうか?
よろしくお願いします。

お名前:sora  性別:女性  年齢:30
結婚歴:2年  不妊期間:1年0ヶ月  不妊治療期間:0年5ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査  これまでに受けた治療:ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

多嚢胞性卵巣(PCO)は、卵巣の中に小さな嚢胞がたくさんあって、卵巣の表面の膜が厚くなっている状態の卵巣のことで、排卵障害や無排卵を伴う場合は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ということになります。

治療方法は、ホルモン療法で、まずは、クロミフェンによる排卵誘発からスタートするのが一般的です。

ただし、一口にPCOSと言っても、その病態は一様でなかったり、排卵障害や無排卵の程度もさまざまです。
また、排卵誘発剤による副作用が出やすかったり、排卵誘発剤の効き目が悪い場合に、糖尿病のお薬が功を奏することがあったりします。

このような事情で、PCOSの場合には、経験の豊富な先生にかかることがとても大切です。

さて、漢方薬の併用を自己判断で行うことについてですが、結論から申しますと、やはり、先生に相談するのが無難ではないでしょうか?

漢方薬は、ホルモン剤ではありませんので、ホルモン環境に影響を及ぼさなくても、排卵誘発剤の効き目に影響を及ぼすものも少なくないようです。

また、女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれるサプリメントなども、ホルモン療法を受けている場合には、先生に相談したほうがよいと思います。

医師はそれぞれの状況に適して、期待する働きのイメージを描きつつ、お薬の選択し、服用量を決定していきます。

ホルモン環境に影響を及ぼすものを自己判断で摂取することは、医師の想定しない結果を招く可能性が出てきます。

どうしても服用してみたいと思われるのであれば、先生に相談してからにすべきだと思います。

まずは、先生の治療を信頼すべきであり、どうしても納得出来ないとか、合わないということであれば、その時は、転院を考えざるを得ないということになりますでしょうか。

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