ですから、子宮内膜掻把術が必ずしも不妊の原因になるとは一概には言えませんし、少なくとも、心配なさるほどの確率で不妊の原因になることはありません。
もしも、どうしてもご心配であれば、排卵後の子宮内膜の厚さを先生にお尋ねになられればいかがでしょうか。
掻把術が不妊の原因になるとすれば、処置の仕方によって子宮内膜が傷つき、内膜が正常に育たないため、着床しづらくなるケースが考えられるからです。
また、お一人目の出産でピックアップ障害になるというのも稀なことです。
子宮卵管造影検査で問題なければ、とりあえずは、心配するに及びません。
思うように授からないと、その原因を、いろいろ、思い巡らせるようになると思います。
ところが、実際のところ、機能性不妊とか、原因不明不妊といって、原因がない、もしくは、分からないにもかかわらず、なかなか授からないケースは、決して、すくなくありません。
一説によると、全体の4割くらい、いや、もっと多いという専門家もいらっしゃいます。
つまり、授からないからといって、必ず、不妊の原因があるとは限らない、授からない原因は、たまたま(偶然)というのが最も多いということでしょう。
まずは、このことを認識しておくことが大切なことと思います。
もちろん、原因が分からないということは、これまでのレベルの検査だとみつけられない原因が隠れている可能性だってあるわけですが、不妊期間がまだ2年弱とのことですので、まずは、ステップアップ法で通常の治療を進めていくという方針でよいのではないでしょうか。
不妊期間が長くなってくれば、その時は、先生ともよくご相談になって、腹腔鏡検査のような、より、精密な検査を受けることを検討されればいかがでしょうか?