ご心配のことと存じます。
男性の精子をつくる能力は、さまざまなものの影響を敏感に受けるもののようで、精液検査の度に、その結果が変わることも珍しいことではありません。
ですから、精子をつくる能力に悪影響を及ぼすとされることについては、避けるに越したことがないのは当然のことですね。
ましてや、「人工授精ではないと妊娠できないレベルではない」というレベルの結果であれば、なおさらのことと思います。
ただし、影響を及ぼすと考えられているさまざまな要因について、絶対的な基準が明確になっているわけではありません。
たとえば、喫煙はマイナスの影響を及ぼすとされていますが、ヘビースモーカーでも、問題にない男性も普通にいらっしゃいます。
つまり、どんな要因が、どれくらいのレベルになれば、影響が出るのかについては、個人差がとても大きく、絶対的なものではなく、相対的なものと理解する必要があるということです。
"熱"の影響についても例外ではなく、何度のサウナに、どれくらいの時間、どれくらいの頻度で入ると、精子をつくる能力に影響が出るものなのかについて、基準が明確になっているわけではありません。
ただ、精巣は熱に弱いということは間違いのない事実で、そのために、睾丸は体外にあるという身体のつくりになっているわけです。
ですから、できるだけ睾丸を高い温度にさらさないように日常生活で気をつけましょう!と、このようなアドバイスにならざるを得ません。
喫煙や大量の飲酒などは、明らかに健康を害するものですが、サウナは健康効果があることも認められているところですし、サウナ浴がお好きであれば、メンタル面の効果も小さくないでしょうから、判断が難しいところですね。
ミロさんのご主人を思われるお気持ちもとても伝わってきます。
ですから、"こうするべき"という伝え方ではなく、男性の妊娠させる力についての客観的な情報をご主人にお伝えになって、あとは、ご主人がご自身でコントロールされるように、 おまかせすれば、いかがでしょうか?
現実的に、サウナに入る長さや頻度を調整されて、その後の精液検査の結果から、ご自身にはどの程度の影響があるのかを調べてみてもよいかもしれません。
大切なことは、お子さんを授かることとご主人の心身の健康であって、ご主人になにかを強制することではありませんからね。
ご参考になりましたでしょうか?