精神的に追い詰められています

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精神的に追い詰められています

初めて、メールをさせていただきます。

すみません、精神的にとても追い詰められてしまい、ご相談をさせていただきます。

私は、そろそろ子供をと考え始め、特にタイミング等も何も考えていなかった平成19年1月30歳の時に妊娠がわかりましたが、2月に繋留流産となり手術をしました。

その後、自分たちでタイミングを図りましたが、なかなかできず、翌年平成20年2月くらいに不妊クリニックに通い始めました。
そこで、プロラクチンが高いためカバサールを飲み、ホルモン療法をしながらタイミングを図りました。

フーナーテストでは精子はいるとのことで、私が、多嚢胞性卵巣症候群?というのか、ホルモン注射をしてもなかなか卵が排卵までに時間がかかったりとしていました。

先生からは、男性ホルモンが勝っているといわれました。

平成20年9月くらいまで通いましたが、仕事との両立がつらくなり(仕事を抜けて病院へ行って、また戻って残業したりしていたのと、通勤だけで片道1時間かかっていたため)、また、周りの友人や後輩にどんどん子供が出来て精神的につらくなったため、少しお休みしようと思いました。

そして平成21年6月また治療を再開した矢先に、平成21年7月に転勤となりました。

そこで、9月から、あるクリニックに通い、ホルモン療法などまったくせず、タイミングだけを見てもらっていたのですが、11月にそこが体外受精専門になるということで、12月別の病院へ行きました。

新しい病院で、それだけ通ってタイミングを見ていたら妊娠できてもいいはずだし、うちで同じように検査をしてタイミングを計るのは時間がもったいないから、次のステップに進んで、出来ない理由を考えるのではなく、出来るにはどうしたらいいか考えたほうがいい、私たちの場合、精子はちゃんといるから、人工授精は意味が無いし、体外受精を考えたほうがいいと言われました。

また、内診の結果、軽度ではあるが、子宮内膜症であるとのことでした。

子宮内膜症といわれたのも初めてで、体外受精を進められたのも初めてで、動揺して、それから小さな子供を連れている家族を見れば、涙があふれ、前向きになろうとする気持ちもわきません。

子宮内膜症は、 経血が増えおなかが痛くなるはずなのですが、私はここ1年くらい経血が減っています。

先生は、子宮内膜を厚くするためのホルモンがでていないのかもっておっしゃっていました。

ここのHPを1年前くらいに教えてもらい、生活習慣などを見直し、特に「妊娠しやすいカラダづくりは、妊娠のためだけでなく、新しい家族の一員を迎えるための準備、でもあります。」という考え方にとてもはっとさせられ、前向きにがんばろうと思えるようになりましたが、今はなんだかもう自分がどうしたらいいのか、マイナスのスパイラルにはまってしまいました。

仕事も今、新しい職場でなれないことが多く、夫にも、イライラをぶつけてしまっています。

精神的に不安定で、このままではおかしくなってしまうのではないかと、自分が怖くなります。

質問・相談にはなっていませんが、なにか前向きなアドバイスをいただけたら、うれしいです。

お名前:STORK  性別:女性  年齢:33
結婚歴:8年  不妊期間:2年10ヶ月  不妊治療期間:1年0ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/卵管通気・通水/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

お仕事のこととか、ご主人の転勤などで、なかなか、きちんとした治療が受けられなくて、それで、いきなり、体外受精なんて、言われてしまうと、戸惑い、そして、途方に暮れてしまい、ますます、不安が大きくなって、辛い状況に陥ってしまうのも、当然のことだと思います。

そのうえで、勝手の違う環境で、よくお一人で頑張ってこられたと思います。

問題を整理してみましょう。

まずは、これまでの治療経験でいろいろなことを学ばれたと思います。

不妊治療って、治療をスタートして、頑張って通院しても、すぐには結果が出るとは限らないということ、月経サイクルが通院スケジュールのベースになるので、仕事や家のことなんかとの兼ね合いをつけるのに工夫が必要であること、また、なぜ授からないのかは、あいまいなことが多いこと、先生でもいろいろな考え方があることなどでしょうか。

ですから、実際のところ、自分たちが妊娠を望むうえでの問題や不妊の原因を、おおまかにでもつかんでおいて、そして、それを解決するためには、どんな選択肢があるのかを知って、自分たちに一番ふさわしい方法を、ご主人と話し合いながら、決めて、進めていきたいものです。

でないと、治療を勧められても、どういう理由でその治療が必要なのか、そして、他にはどんな選択肢があり得るのかが漠然としていれば、到底、納得出来ませんよね。

戸惑って、当然だと思います。

さて、ご相談内容から推測すると、不妊の原因は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)による排卵障害ではないでしょうか。
そのため、妊娠しやすいタイミングが分かりづらかったり、排卵の機会が限られてしまっていることが考えられます。

たとえ、PCOSでも、軽度であれば、自然妊娠も可能ですが、より妊娠の確率を高めるためには、排卵誘発剤を使って、正常な排卵を起こします。

飲み薬のクロミッド、それでも効果が思わしくなければ、HMG注射、さらには、糖尿病のお薬なども有効な場合があるとされています。

また、場合によっては、腹腔鏡で卵巣表面を焼灼することによって、より排卵しやすくする方法もあります。

ポイントは、一口にPCOSと言っても、その程度や状態はさまざまなので、それぞれの状況に応じた方法で、排卵をおこすということです。

ただ、正常な排卵がおこっても、確率の問題がありますから、すぐには、妊娠しないということも、十分に、あり得ます。

その場合は、貴重な排卵を大切にするために、適切な時期に、より確率の高い人工授精にステップアップするのも方法です。

ご主人の精液検査が問題なく、フーナーテストが良好であれば、人工授精を受ける意味がないと断言されるドクターもいらっしゃいますが、実際に、フーナーテストが良好なケースで、人工授精で妊娠される夫婦が多いという事実があります。

PCOSと診断されても、その他の原因がなく、うまく排卵をおこすことが出来れば、かなり高い確率で、人工授精までの治療で妊娠に至ることが出来るとの報告があります。PCOSの治療経験が豊富で、内分泌の治療に通じたドクターにかかることも大切なことです。

あと、PCOSの場合、もしも、肥満気味であれば、運動と食事で少しダイエットするだけでずいぶんと妊娠しやすくなるということも付け加えておきます。

子宮内膜症のことですが、どの程度、不妊の原因になっているのか、正確に把握しづらいものです。

ですから、あわてて治療しなくても、PCOSの治療を進めながら、様子をご覧になってもいいのではないでしょうか。

いかがでしょうか?

まだまだ、焦るような年齢ではありませんので、まずは、出来るだけ客観的になって、精神的な落ち着きや余裕を取り戻したいですね。

そして、現在、お住まいの環境についてはよく分からないので、無責任なアドバイスになるかもしれませんが、現在の状態をきちんと説明してくれたうえで、有効と考えられる治療の選択肢を明示してくれ、希望した治療を、納得のうえで、受けられるような、信頼の出来る先生を探すことも大切だと思います。

また、ご自身でも最低限の知識を身につけることも大事なことです。

自分たちの状態を、出来るだけ把握して、どんな方針で妊娠を目指すのかについての納得がなければ、前を向けと言われても前を向けるわけがありません。ある程度、妊娠できない理由を想定したうえでないと、妊娠するにはどうしたらいいかについての最適な方法を考えることが出来ませんよね。

お二人が納得のいく治療を受けることのできる環境を整えることも大切だと思います。

いつか願いが叶いますようにお祈りしています。

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