体外受精に踏み切る時期のアドバイスをいただけたらと思います

症状、検査・治療

Questionご質問・ご相談内容

体外受精に踏み切る時期のアドバイスをいただけたらと思います

体外受精にどの段階で進むべきかご意見お聞かせください。

以下、現在までの過程をまとめます。

33歳、不妊治療を初めて丸2年。
排卵障害(重度PCO インスリン抵抗性)と診断。
卵管造影も問題なく、主人も問題なくフーナーも良好。

クロミッドで誘発も効果が低くなったため現在はメデットを服用し、
フォリスチム自己注射で誘発しタイミング中。

自己注射周期4周期目に妊娠出来ましたが右卵管に子宮外妊娠。

HCGが自然に下がり始めたので経過観察。
卵管は温存するも血腫が出来てしまい閉塞。

以上のような経過です。

現在まだ治療再開して4カ月ですが左側排卵は1度のみで、過去の排卵状況をみると7割は右側からでした。

担当医師は、左側排卵で十分自然妊娠は望めるはずだけれども、体外に進めばより早い段階で結果が出るだろうと言います。

しかし主人は体外受精に前向きではなく、できれば自然に授かりたいと言います。

私自身は自己注射の費用もかかるうえ、右排卵だと本当にガッカリしてしまい気持ちが落ち込んでしまいます。

私の場合、早く体外受精に進んだ方がいいのでしょうか?

体外受精しか方法がないのであれば決心がつきますが、もしかしたら自然妊娠できるかもしれない・・・そう思うといつまでも迷ってしまいます。

率直に年齢や状況から、体外受精に踏み切る時期のアドバイスをいただけたらと思います。

お名前:キャンドル  性別:女性  年齢:33
結婚歴:2年  不妊期間:2年0ヶ月  不妊治療期間:2年0ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/子宮卵管造影/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

ドクターの見解では、片側卵管閉塞でも自然妊娠の可能性も十分あるが、体外受精にステップアップすれば、より早い時期に妊娠が可能だろうとのこと。

考え方としては、時間がかかっても自然妊娠を目指すのか、それとも、早く妊娠を目指すために体外受精にステップアップするのか、つまり、自然妊娠で妊娠するという"方法"にこだわるのか、それとも、早く妊娠するという"確率"にこだわるのかということだと思います。

ご主人は方法にこだわっておられるとのこと。

ただ、キャンドルさんにすれば、貴重な排卵の機会を大切にしたいとのお考えも、当然、おありでしょうから、迷ってしまうことと思います。

この場合、自然妊娠か体外受精かという二者択一ではなく、より自然に近い方法で、なおかつ、排卵の機会を大切にするために、自然妊娠よりも妊娠率が高くなる人工授精というステップを踏むという選択肢もあるかと思います。

また、異なる観点で言えば、不妊原因への治療を徹底するか、それとも、バイパス(迂回)するかという考え方もあると思います。

不妊原因と考えられるのは、まずは、PCOSによる排卵障害のようです。

重度のPCOSとのことですので、自力の排卵が困難で、クロミフェンの効き目も期待できなくて、現在は、FSH製剤を自己注射されていらっしゃるとのこと。

インスリン抵抗性がおありとのことですので、メトフォルミンのような糖尿病薬を試してみること、或いは、腹腔鏡手術で卵巣に切れ目を入れて、自力の排卵を目指すという方法があるかと思います。
また、子宮外妊娠による卵管内の血腫による閉塞に対しては、腹腔鏡か卵管鏡手術によって卵管形成術を受けて卵管の開通を目指すという方法もあります。

このような不妊原因への治療をさらに徹底し、自然妊娠を目指すという選択肢です。

メリットとしては、自然妊娠の可能性が高くなることです。

デメリットとしては、治療後、すぐに自然妊娠できる保障はありませんので、年齢による妊娠率の低下という問題が生じる可能性があるということです。また、結局は、体外受精にステップアップせざるを得なくなるかもしれません。

いかがでしょうか?

PCOSや片側卵管閉塞への治療方法や期待できる効果について、主治医の先生にご相談されるもいいかもしれません。

また、それぞれの選択肢に要する費用も大切な目安だと思います。

そのうえでご主人とよくお話しあいになって、選択されればいかがでしょうか?

あと、大切な基準としては、そもそも、お二人が体外受精を受けてでもお子さんを望まれるかどうかです。

うまくいくことをお祈りしています。

Q&A

これまでの相談一覧

カテゴリーメニュー

年齢別

症状、検査・治療

気になるキーワード

予め知っておいてほしいこと

回答について
専門家による回答ではありますが、限られた情報に対しての一つの見解であることをご理解ください。
また、すべての回答にお答えできないこと、回答に時間を要する場合があること、急を要するご質問・ご相談への対応や医療機関の紹介は行っておりませんのでご了承ください。

免責について
掲載された情報は、ご自身の判断と責任の元でご利用になられるもので、もし、掲載された情報をご利用になられた結果、不都合等が発生した場合でも、回答者や当サイトの運営者には一切の責任が発生しないことをご了承ください。