AMH検査の結果をどのように受け止めればいいのでしょうか?

症状、検査・治療

Questionご質問・ご相談内容

AMH検査の結果をどのように受け止めればいいのでしょうか?

AMHが45.8でした。
これは不妊の原因として考えられるものなのでしょうか。
初潮は15歳で少し人より遅く、生理周期は32~37日間と長いほうだと思います。
自分の年齢ではAMHの平均値は22.5±25.6、とある資料で見たので、25歳以下の平均値にあたる45.8では、卵巣が未成熟ということなのでしょうか。

お名前:ほし  性別:女性  年齢:37
結婚歴:8年  不妊期間:7年2ヶ月  不妊治療期間:2年10ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/卵管通気・通水/子宮卵管造影/子宮内膜検査/服膣鏡検査/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)/AIH(人工授精)/IVF(体外受精)/ICSI(顕微授精)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

まずは、AMHというホルモンのことやAMH検査の目的を理解しておくことが大切です。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)は、卵巣内で発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、血液中のこのホルモンの値は発育している卵胞の数の多い少ないを反映します。
AMHの値が高ければ、発育卵胞の数が多く、低ければ、発育卵胞の数が少ないと考えられます。

そして、この発育卵胞の数は、卵巣内に残っている原始卵胞の数にリンクします。

つまり、AMHの値は、卵巣にあとどれくらい卵子が残っているのかを知る目安になるというわけです。

ですから、AMH検査は、不妊原因を探るためではなく、体外受精を行うときの卵巣刺激法や、不妊治療のステップアップのスピードを決定するために実施するのが一般的です。

また、AMH値が年齢の割に高いということは、年齢の割に卵巣内に多くの卵子が残っているということです。

それは、 卵巣年齢が若いという見方をするべきであって、卵巣が未熟であるということではありません。
生殖能力が備わったという意味で、思春期になり月経がスタートをもって、卵巣や子宮などの生殖器官の成熟とみなすべきだと思います。

女性の場合、生まれた時点で全ての卵子が卵巣に備わっていて、それ以降、新たにつくられることはなく、年齢とともに減っていきます。

ただし、その減り方のスピードには個人差があるため、AMH値を調べることで卵巣年齢がわかるというわけです。

そのためAMH値には基準値はありますが正常値はありません。

妊娠できるかどうかは卵子の質で決まりますので、AMH値で予測することは出来ませんが、卵巣内に多くの卵子が残っているほうが有利であると言えると思います。

AMH検査結果をもとに先生と今後の治療方針を確認されるのがよいと思います。

Q&A

これまでの相談一覧

カテゴリーメニュー

年齢別

症状、検査・治療

気になるキーワード

予め知っておいてほしいこと

回答について
専門家による回答ではありますが、限られた情報に対しての一つの見解であることをご理解ください。
また、すべての回答にお答えできないこと、回答に時間を要する場合があること、急を要するご質問・ご相談への対応や医療機関の紹介は行っておりませんのでご了承ください。

免責について
掲載された情報は、ご自身の判断と責任の元でご利用になられるもので、もし、掲載された情報をご利用になられた結果、不都合等が発生した場合でも、回答者や当サイトの運営者には一切の責任が発生しないことをご了承ください。