左右の卵管が上を向いていて癒着の可能性があると言われました
30〜35歳
Questionご質問・ご相談内容
左右の卵管が上を向いていて癒着の可能性があると言われました
不妊治療を開始し、ひと通りの検査をしました。
結果、主人に問題はなく、私はAMH16で卵巣年齢が高め、黄体ホルモンが不足気味と判明しました。
半年間はデュファストンを服用しながらタイミング治療をし、妊娠しないので医師に相談したところ、卵管造影検査を進められました。一日目のレントゲン写真で、左右ともに卵管が上を向いていたため、癒着の可能性があると告げられました。
しかし翌日撮影のレントゲン写真で、造影剤がきれいに散らばっていたため、問題ないという結果でした。
私としては、卵管の上向きが気になりましたが、医師は、卵管は周囲の臓器の影響で動くもので、癒着している可能性は少ないということでした。
その周期に初めての人工受精をし、本日リセット。
もし卵管が上向きであれば、このまま人工受精を続ける意味があるのか疑問です。レントゲンで上向きに写った卵管でも、造影剤が散らばっていれば、問題ないという医師の診断もなんだか府に落ちません。
一日も早く妊娠、出産を望んでいるため、体外受精も視野に入れていますが、医師からは6回の人工受精の後の体外受精を勧められました。
私のような場合、人工受精、体外受精、どちらが最適でしょうか?
お名前:ベジタリアン 性別:女性 年齢:33
結婚歴:2年 不妊期間:1年7ヶ月 不妊治療期間:0年7ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/卵管通気・通水/子宮卵管造影/フーナーテスト これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)/AIH(人工授精)
Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
子宮卵管造影検査で卵管が上を向いていることはよくあることです。
ただし、その原因が癒着によるものなのか、もしも、癒着によるものでも、それはどの程度なのか、つまり、卵管が上を向いていたことがどれくらい妊娠の妨げになっているのか、子宮卵管造影検査だけで正確に把握することは困難です。
要するに、たまたま上を向いていたのかもしれないし、ずっと上を向いているのかもしれないというわけです。
もしも、徹底して調べるのであれば、より精度の高い、腹腔鏡検査が必要になります。
ただ、腹腔鏡検査は、全身麻酔下を行う検査で、それほど手軽な検査ではありません。
一方で、卵管は通っていることが確認されたとのことですので、自然妊娠や人工授精による妊娠の可能性は否定できません。また、子宮卵管造影検査で造影剤を注入したことで、軽度の癒着がはがれて、妊娠しやすくなっている可能性もあります。
そのような状況にあって、人工授精で妊娠できる可能性があるのであれば、まずは、それにチャレンジしてみましょうというのが先生のお考えだと思います。年齢的にも、人工授精というステップを経てから体外受精にステップアップしても、決して、手遅れにはならないという判断です。より自然に近い方法、すなわち、身体への負担の軽い方法で妊娠を目指すという考えです。
そうではなくて、肉体的、経済的な負担がかかっても、1日も早く妊娠することを優先する考えであれば、より妊娠の確率の高い体外受精にすぐにステップアップするということになります。
まずは、自然に近い方法で妊娠を目指し、それで妊娠出来なかったら、体外受精にチャレンジするのか、もしくは、早く妊娠するために、すぐに確率の高い体外受精を受けるのか、おふたりが何を優先されるのかということになると思います。